過去15年間で9度のリーガ制覇。
イニエスタは、リオネル・メッシとともに長年に渡って常勝バルサを牽引してきた。ほぼ同時期にトップチームに定着した彼らは、今回の2冠によりバルサで獲得したタイトルの数が32に達した。リーガに限れば、イニエスタがトップチームに定着した2003-2004シーズン以降の15年間で9度目の優勝となる。
その間の宿敵マドリーの優勝回数はわずか4回で、他にアトレティコ・マドリーとバレンシアがそれぞれ一度ずつ優勝している。同じ期間のコパの優勝回数となると、バルサが6回、マドリーとセビージャが2回、残りはサラゴサ、ベティス、エスパニョール、アトレティコ、バレンシアが各1回ずつだ。
タイトルを逃したシーズンも、リーガでは3位に終わった2007ー2008シーズンを除き、すべて2位でフィニッシュ。コパでもベスト4に届かなかったのは15年間で4回だけで、メッシが世界最高峰プレーヤーとして君臨し続ける中、もっとも注目度の高いCLでは近年マドリーに後れをとっているものの、この安定感の高さは特筆に値する。
「CLは完璧なプレーをしたから勝てるというものではない。パッション、パーソナリティー、アグレッシブさのすべてがモノをいう」と語ったのは、先日、ローマを下してファイナル進出を果たしたリバプールのユルゲン・クロップ監督だ。
その間の宿敵マドリーの優勝回数はわずか4回で、他にアトレティコ・マドリーとバレンシアがそれぞれ一度ずつ優勝している。同じ期間のコパの優勝回数となると、バルサが6回、マドリーとセビージャが2回、残りはサラゴサ、ベティス、エスパニョール、アトレティコ、バレンシアが各1回ずつだ。
タイトルを逃したシーズンも、リーガでは3位に終わった2007ー2008シーズンを除き、すべて2位でフィニッシュ。コパでもベスト4に届かなかったのは15年間で4回だけで、メッシが世界最高峰プレーヤーとして君臨し続ける中、もっとも注目度の高いCLでは近年マドリーに後れをとっているものの、この安定感の高さは特筆に値する。
「CLは完璧なプレーをしたから勝てるというものではない。パッション、パーソナリティー、アグレッシブさのすべてがモノをいう」と語ったのは、先日、ローマを下してファイナル進出を果たしたリバプールのユルゲン・クロップ監督だ。
ともあれバルサは、コパでは優勝回数を30の大台に乗せ、リーガでも通算優勝回数を25に伸ばし、歴代トップをいくマドリー(33回)の背中を捉えつつある。
イニエスタの去就問題、ローマでの大逆転負け、それに伴う指揮官バルベルデへの批判の高まりと選手たちへの疑問の声…。CL敗退後はチームの周辺にさまざまな疑念や不安が渦巻いていたが、選手たちはまたしても強烈な反発力を示し、周囲の雑音を封じ込んだ。
昨夏の就任以来、みずからの仕事を黙々とこなしながら、結果を出すことで存在価値を示してきたバルベルデ監督は、2冠の偉業を達成したあとも、まったくいつもの平静さを失っていない。
指揮官のその姿は、一つひとつタイトルを積み重ねることで常勝時代を築き続けてきたバルサそのものと言えるだろう。ドブレーテ達成に甘んずることなく、彼らの全神経はすでにクラシコでの勝利、そして無敗でのリーガ制覇に注がれている。
文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙/バルセロナ番記者)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
イニエスタの去就問題、ローマでの大逆転負け、それに伴う指揮官バルベルデへの批判の高まりと選手たちへの疑問の声…。CL敗退後はチームの周辺にさまざまな疑念や不安が渦巻いていたが、選手たちはまたしても強烈な反発力を示し、周囲の雑音を封じ込んだ。
昨夏の就任以来、みずからの仕事を黙々とこなしながら、結果を出すことで存在価値を示してきたバルベルデ監督は、2冠の偉業を達成したあとも、まったくいつもの平静さを失っていない。
指揮官のその姿は、一つひとつタイトルを積み重ねることで常勝時代を築き続けてきたバルサそのものと言えるだろう。ドブレーテ達成に甘んずることなく、彼らの全神経はすでにクラシコでの勝利、そして無敗でのリーガ制覇に注がれている。
文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙/バルセロナ番記者)
翻訳:下村正幸
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