「メンタルの弱さの象徴だ」ケインがイングランドに蔓延る悪しき“嘲笑文化”を痛烈批判

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年05月04日

ケインが警鐘を鳴らした意味。

2016年にフランスで行なわれたEUROでは、0ゴールに終わったケイン。自身2度目となる国際舞台で雪辱を晴らすつもりだ。 (C) Getty Images

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 ケインは決して、「批判をするな」と言っているわけではない。それは、いかなる状況下でも自身のプレーに対して真っ向から向き合ってきた彼の姿勢が物語っている。

 ピッチ内に限らず、ピッチ外においても、徹底したプロ意識を持つケイン。栄養管理士を自宅に招いて特別メニューを用意させるなど食事管理も完璧。シーズン中はアルコール類に手を付けることもない。

 さらに「練習の虫」としても有名で、調子を落とすと、コーチや監督、ときに相手チームのエースにも助言を仰ぎ、それを真摯に聞き入れ、反復練習を積み重ねて克服する。それが、プレミアリーグ最高のゴールゲッターと言われる所以でもある。
 

 ケインはSNSやメディアで、飛び交う自身への批判に対して「それも一つの意見だ」と気丈に振る舞う。

「SNSでは普段、目を合わせないような人々に対処しなければならない。しかし彼らもファンの一部だし、その投稿も見解の一つだ。もちろん、選手を馬鹿にする行為は許せないよ。FAのツイートが愚かなものだったのは、みんな分かっていると思う。何よりも重要なのは、『勝てる。トライする。すべてを勝ち取れる』という信念を持ちづけることだ。W杯でもそれは変わらない」

 すなわちケインが今回、苦言を呈したのは、FAやメディアの行き過ぎた行動への警告であると同時に、開幕間近のロシアW杯に向けて、英国中に共闘を呼び掛ける意味合いがあったと言える。

 ボビー・チャールトン、ガリー・リネカー、アラン・シアラー、ウェイン・ルーニーら偉大なストライカーの系譜を継ぐケイン。「僕は何があっても、前に進んで、進んで、進み続ける」と力強く語る男は、母国を52年ぶりの世界制覇に導けるか!? 大いに注目したい。
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