ローマ――最後まで「夢」を追い続けた。
[FW]
9 エディン・ゼコ 7
ファン・ダイクのタイトなマークに遭いながらも、ダントツのシュート6本を放ってチームを牽引した。強くてしなやかなプレーは相手のファウルを誘い、52分のゴールは冷静さと技術力の賜物。高さを生かしたフリックで追加点に迫ったり、サイドに流れて味方のスペースを作るなど、失点につながった不運なミスを差し引いても上出来。
14 パトリック・シック 5.5
ダイナミックで迫力あるドリブルで推進力を生み、狭いスペースでは繊細なテクニックも見せた。ただし決定的な仕事はなく、最後まで攻撃的なポジションを任されていながら、シュートが大きく枠を外れる1本に終わったのは寂しい。
92 ステファン・エル・シャーラウィ 7(75分OUT)
シャープに動き続けた攻撃の一番槍。ボールを持てば果敢に仕掛け、鋭いフリーランニングで裏も狙った。対面するアレクサンダー=アーノルドとの勝負は序盤こそ劣勢だったものの、対応に慣れてきてからは勝率が増え、カットインからのシュートでゼコのゴールにもつなげた。63分にハンドで防がれたボレーに笛が鳴らなかったのは大いなる不運。
9 エディン・ゼコ 7
ファン・ダイクのタイトなマークに遭いながらも、ダントツのシュート6本を放ってチームを牽引した。強くてしなやかなプレーは相手のファウルを誘い、52分のゴールは冷静さと技術力の賜物。高さを生かしたフリックで追加点に迫ったり、サイドに流れて味方のスペースを作るなど、失点につながった不運なミスを差し引いても上出来。
14 パトリック・シック 5.5
ダイナミックで迫力あるドリブルで推進力を生み、狭いスペースでは繊細なテクニックも見せた。ただし決定的な仕事はなく、最後まで攻撃的なポジションを任されていながら、シュートが大きく枠を外れる1本に終わったのは寂しい。
92 ステファン・エル・シャーラウィ 7(75分OUT)
シャープに動き続けた攻撃の一番槍。ボールを持てば果敢に仕掛け、鋭いフリーランニングで裏も狙った。対面するアレクサンダー=アーノルドとの勝負は序盤こそ劣勢だったものの、対応に慣れてきてからは勝率が増え、カットインからのシュートでゼコのゴールにもつなげた。63分にハンドで防がれたボレーに笛が鳴らなかったのは大いなる不運。
[交代出場]
FW
17 ジェンギズ・ウンデル 6(53分IN)
ボールを受けた後の仕掛けはやや強引に見えたが、一瞬でトップギアに入る加速力を生かして裏へ抜け出した際は、惜しいシーンと最後のPKにつながった。その一方で、消える時間帯があったことも確か。
MF
21 マクシム・ゴナロン 5.5(69分IN)
疲れの見えたデ・ロッシと交代で投入されたが、キャプテンほど工夫と意外性に富んだ組み立てはできず、95.5%の高いパス成功率も、その理由は無難な選択にあった印象。
FW
48 ミルコ・アントヌッチ 5.5(75分IN)
地元出身の下部組織で育った19歳のアタッカーが、セリエAにも2試合しか出場していないにもかかわらず、準決勝でCLにデビュー。首脳陣の期待の大きさをうかがわせる交代だったが、これといった見せ場はつくれなかった。
[監督]
エウセビオ・ディ・フランチェスコ 6.5
ここ2試合のCLで採用した3バックではなく、4枚の最終ラインでスタート。思わぬ形で失点を重ね、前半を1-2(2試合合計3-7)で終えた時は、勝負がついたようにも思われたが、おそらくハーフタイムに選手たちを鼓舞し、後半には攻撃の枚数を増やして3点を奪い、「夢」を追い続けた。試合後には「簡単ではない状況だったが、選手たちは特別なことをした。もう少しで完璧だった。我々がこのレベルでも戦えることを証明した」と選手たちを労った。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
文●井川洋一
FW
17 ジェンギズ・ウンデル 6(53分IN)
ボールを受けた後の仕掛けはやや強引に見えたが、一瞬でトップギアに入る加速力を生かして裏へ抜け出した際は、惜しいシーンと最後のPKにつながった。その一方で、消える時間帯があったことも確か。
MF
21 マクシム・ゴナロン 5.5(69分IN)
疲れの見えたデ・ロッシと交代で投入されたが、キャプテンほど工夫と意外性に富んだ組み立てはできず、95.5%の高いパス成功率も、その理由は無難な選択にあった印象。
FW
48 ミルコ・アントヌッチ 5.5(75分IN)
地元出身の下部組織で育った19歳のアタッカーが、セリエAにも2試合しか出場していないにもかかわらず、準決勝でCLにデビュー。首脳陣の期待の大きさをうかがわせる交代だったが、これといった見せ場はつくれなかった。
[監督]
エウセビオ・ディ・フランチェスコ 6.5
ここ2試合のCLで採用した3バックではなく、4枚の最終ラインでスタート。思わぬ形で失点を重ね、前半を1-2(2試合合計3-7)で終えた時は、勝負がついたようにも思われたが、おそらくハーフタイムに選手たちを鼓舞し、後半には攻撃の枚数を増やして3点を奪い、「夢」を追い続けた。試合後には「簡単ではない状況だったが、選手たちは特別なことをした。もう少しで完璧だった。我々がこのレベルでも戦えることを証明した」と選手たちを労った。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
文●井川洋一