「俺がキング」と豪語する堂安律はなぜ、欧州挑戦1年目で“MVP”を獲れたのか

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2018年05月02日

「俺がキング」と豪語したのには理由が

アヤックス戦でも臆することない積極果敢なプレーを披露した。そのチャレンジスピリットがオランダでの成功に繋がっている。(C) Getty Images

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 オランダには「タレントはミスが許される」という風土が根付いている。仮に若いDFが失点につながる致命的なミスをしても、選手の成長を信じて起用し続けるのだ。

 堂安のような新進気鋭のアタッカーは、なおさらミスを恐れる必要はない。しかも、いわゆる中堅クラブの選手が受けるプレッシャーは、アヤックスやPSVに比べればはるかに低い。エルネスト・ファベル監督から「もっとシュートを撃て」と指示されるぐらい、フローニンヘンにはチャレンジする機会が広がっている。

「これは無茶だろう」という位置から、迷うことなく左足を振り抜いたユトレヒト戦のミドル弾、大勢に囲まれた上、スペースもない位置から「これは無謀だろう」というドリブル突破を成功させたトゥベンテ戦の一撃。いずれも堂安がオランダに慣れたシーズン終盤に生まれたゴールだった。それはチャレンジの積み重ねが結晶になったものだ。

 堂安には、「俺がキング」と言うだけの豪胆さがある。

 本人に「その“キング”とは“エールディビジのキング”という意味か?」と尋ねると、「いえ、“フローニンヘンの”という意味です。エールディビジには、まだまだ倒さないといけない相手がいる」と語っていた。実際、ファンは堂安を“キング”として認めている。だからこそ、チームの年間MVPに選出したのだろう。
 

 その一方で、堂安は思慮深さも備えている。「絶対に活躍してやる」と意気込んでオランダにやって来たのだが、仮に壁にぶち当たっても、「決して挫けない」という精神的な強さも持ち合わせている。

 今シーズンの堂安はカップ戦も含めて公式戦10ゴールをマークし、二桁ゴールというノルマは達成した。これが、オランダに来る前の「プランA」だとすれば、「プランB」は出場時間の確保だった。
 
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