【横浜】リスキーな攻撃サッカーを支える「腹をくくってやり切れるか」という覚悟

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年05月01日

「中途半端なところにいるくらいだったら…」

鹿島戦の勝因は、球際での粘りや全員攻撃・全員守備を徹底し直したから。「90分間を通して、同じ方向を向いてできた」(中澤)。写真:田中研治

画像を見る

 アタッキングフットボールを明確に打ち出し、実際にそれをピッチ上で表現し、貫いてきたからこそ、“自分たちのサッカー”と堂々と言える。「監督もブレずにやってきたし、選手たちも監督を信じてやってきた」(扇原)。たとえ結果が出なくても、迷わずに前を向いて突き進んできた。
 
 揺るぎない決意は、神戸戦を落とした直後の飯倉のコメントからも推察できる。この敗戦でプレーオフに回る16位に転落したが? と投げかけると、「メンタル的にしんどいけど……」と正直な気持ちを吐露した後、すぐに表情を引き締めた。
 
「(J2に)落ちるとか落ちないとかよりも、まずはやり切った結果が大事。もちろん、34試合が終わった時に、J1にいるってことは、選手としては絶対にそうでありたいし、むしろ優勝を目指したいところではある。
 
 でも、J1に残るために、昔のサッカーをやり始めて、13位とか10位、8位、6位とか、中途半端なところにいるくらいだったら、一回、落ちて、全部やり直して、2、3年後にしっかり優勝しているほうが、チームとしてはいいのかもしれない」
 
 改めて記すまでもないが、飯倉はJ2に落ちてもいい、などとは一切考えていない。要は、スタンスの問題。覚悟があるかどうかだ。「やり切る、自分たちが腹をくくってやり切るかどうか」。そう言葉に力をこめた飯倉は、「監督がやるって言っているから、俺たちはリスクを負ってでもやればいい。16位だから、自分たちのサッカーを変えてでも勝点を取りに行く。それが一番、何も得られないと思う」とキッパリと言った。
 
【関連記事】
【横浜】中村俊輔ばりのFK弾よりも、天野純の進化を感じさせたワンプレー
中村敬斗や菅原由勢だけじゃない! ルーキー豊作の今季、横浜の山田康太も要注目だ!
【横浜】あの内田篤人も「凄いよ」と絶賛する“鉄人”中澤佑二の充実ぶり
【横浜】“偽ボランチ”にもなる守護神・飯倉大樹がエリアの外に飛び出す理由
【横浜】「ミスしない、ボールを奪える」前提で戦うリスク。4点取っても勝てないのはなぜだ?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年12月18日号
    12月4日(木)発売
    [特集]
    25-26 欧州リーグ前半戦レビュー
    冬の通信簿
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ