オランダ代表 ファン・ハール監督が語る――W杯について、ユナイテッドについて

カテゴリ:国際大会

クラース=ヤン・ドロッパート

2014年06月13日

「8強進出の可能性は20パーセント」

ワールドカップが終わればマンチェスター・ユナイテッドの新監督に就任する。名門再建へ、強い意気込みを抱いていた。 (C) Getty Images

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──協会が設定した今大会の目標はベスト4。その後、ベスト8に下方修正しましたが、監督のお考えは?
 
「ベスト4はかなり難しかっただろう。我々よりも強いチームが、8から10はあるからね。FIFAランキングでもオランダは二桁台だ(6月4日発表で15位)。つまり我々は優勝候補ではない。それにこのチームは非常に若い。準々決勝に進む可能性は20パーセント。私はそう見積もっている」
 
──では、優勝候補はどこでしょう?
 
「ブラジルだ。1年前のコンフェデレーションズ・カップでは、徐々に調子を上げ、最後はベストの状態にもっていった。自国ファンのサポート、環境や気候を含めた地の利。ブラジルを優勝候補に推す理由はたくさんある。あとは、アルゼンチン、ドイツ、スペインに可能性があるだろう」
 
──代表監督の仕事が好きではないと発言したことがありますよね。それは本心ですか?
 
「ああ、そうだ。なぜなら、クラブの利益や意向に左右されるのが、正直、面白くないからだ。生涯で一度はワールドカップで指揮を執ってみたかったが、その一度で十分だ。ブラジルで、人生の目標のひとつが達成される」
 
──マンチェスター・ユナイテッドからの監督就任要請は、願ってもない話だったわけですか?
 
「そうだ。プレミアリーグで仕事をしてみたい。そう語ったのは昨年の10月だが、それは文字通りの意味だった。ただ、そうはいっても、世界でもっとも大きなクラブの指揮を執ることになろうとは、思ってもみなかった。いま、サッカー界のベストチームはバルセロナ。バイエルンはもっとも優れた組織を誇るクラブで、ユナイテッドはプロフェッショナリズムが他の追随を許さない。私はユナイテッドをそう高く評価している。期するものがあるよ」
 
取材・文:クラース=ヤン・ドロッパート
翻訳:井川洋一
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