「やっていてオランダに負ける気がしなかった」(長友)
良い形で前半を終えた日本にとって悔まれるのは、後半の入り方である。「最初のパスがミスになり、流れが悪くなってしまった」と岡田武史監督が嘆いたように、48分にロビン・ファン・ペルシにヘディングシュートを許すと、49分、51分と立て続けにゴールに迫られてしまう。その嫌な流れを断ち切れないまま53分を迎え、ついに均衡が破られるのだ。スナイデルの豪快な一撃がGKの川島永嗣の手を弾き飛ばしてサイドネットを揺らした。
岡田監督が動いたのは、その10分後のことである。
大久保嘉人のシュートや立て続けのCKなど、この日2度目の“日本の時間帯”を迎えていた64分、岡田監督は「前線でのタメとセットプレーに期待した」という中村俊輔を、今大会初めてピッチに送り出す。
直後、オランダが“切り札”エライロ・エリアを左MFに投入してくると、長友佑都を右SBに回して対応。77分には岡崎慎司と玉田圭司を送り出して、必死に1点を追う。終盤、カウンターから2度ピンチを招いたが、いずれも川島の好守で凌ぐと、終了間際にこの日、最初で最後のビックチャンスを迎えた。だが、闘莉王の落としに反応した岡崎の渾身の一撃がバーを越えた時、もう時間は残されていなかった。
ナイトゲームでデンマークがカメルーンを下したことで、オランダの突破とカメルーンのグループリーグ敗退が決まった。デンマークとのグループリーグ第3戦は、互いの決勝トーナメント進出を懸けた、一騎打ちとなる。
「やっていてオランダに負ける気がしなかった。手ごたえを感じていただけに、本当に悔しい。でも落ち込んでいる暇なんてない。前を向いて切り替えていくしかない」と長友は言った。この自信と野心があれば、恐れる相手はもういない。たくましさを増したチームが5日後、決戦に挑む。
◆2010年6月19日 ダーバン
日本 0‐1 オランダ
【得点者】
スナイデル(53分)
【日本】
GK:川島
DF:駒野、中澤、闘莉王、長友
MF:阿部、長谷部(77分岡崎)、遠藤
FW:松井(64分中村俊)、本田、大久保(77分玉田)
【オランダ】
GK:ステケレンブルフ
DF:ファン・デルヴィール、ハイティンハ、マタイセン、ファン・ブロンクホルスト
MF:ファン・ボンメル、デヨング、カイト、スナイデル(83分アフェライ)、ファン・デルファールト(72分エリア)
FW:ファン・ペルシ(88分フンテラール)
※週刊サッカーダイジェスト2010年7月6日号より
岡田監督が動いたのは、その10分後のことである。
大久保嘉人のシュートや立て続けのCKなど、この日2度目の“日本の時間帯”を迎えていた64分、岡田監督は「前線でのタメとセットプレーに期待した」という中村俊輔を、今大会初めてピッチに送り出す。
直後、オランダが“切り札”エライロ・エリアを左MFに投入してくると、長友佑都を右SBに回して対応。77分には岡崎慎司と玉田圭司を送り出して、必死に1点を追う。終盤、カウンターから2度ピンチを招いたが、いずれも川島の好守で凌ぐと、終了間際にこの日、最初で最後のビックチャンスを迎えた。だが、闘莉王の落としに反応した岡崎の渾身の一撃がバーを越えた時、もう時間は残されていなかった。
ナイトゲームでデンマークがカメルーンを下したことで、オランダの突破とカメルーンのグループリーグ敗退が決まった。デンマークとのグループリーグ第3戦は、互いの決勝トーナメント進出を懸けた、一騎打ちとなる。
「やっていてオランダに負ける気がしなかった。手ごたえを感じていただけに、本当に悔しい。でも落ち込んでいる暇なんてない。前を向いて切り替えていくしかない」と長友は言った。この自信と野心があれば、恐れる相手はもういない。たくましさを増したチームが5日後、決戦に挑む。
◆2010年6月19日 ダーバン
日本 0‐1 オランダ
【得点者】
スナイデル(53分)
【日本】
GK:川島
DF:駒野、中澤、闘莉王、長友
MF:阿部、長谷部(77分岡崎)、遠藤
FW:松井(64分中村俊)、本田、大久保(77分玉田)
【オランダ】
GK:ステケレンブルフ
DF:ファン・デルヴィール、ハイティンハ、マタイセン、ファン・ブロンクホルスト
MF:ファン・ボンメル、デヨング、カイト、スナイデル(83分アフェライ)、ファン・デルファールト(72分エリア)
FW:ファン・ペルシ(88分フンテラール)
※週刊サッカーダイジェスト2010年7月6日号より