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【小宮良之の日本サッカー兵法書】天才、野心家…黄金世代を生み出す「触媒」は今度も出現するか!?

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年03月24日

コミュニケーションが基本にあるスポーツゆえ

各世代が互いに高め合えるような関係を築き上げ、維持できるか。そして、それをリードする人材がそれぞれに出現するか。写真はマリ戦の日本代表。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 また、本田圭佑も世代の起爆剤になっている。
 
 2008年の北京オリンピックでの惨敗を共有したことが、ターニングポイントになった。「このままでは世界で勝てない」と危機感を抱いた本田が、個性的で野心的なキャリアを重ねるなか、同世代の選手たちが、我も我もと、めいめい突き進んでいった。
 
 そして今なお、長友佑都、内田篤人、岡崎慎司、香川真司、吉田麻也といった「北京世代」は、代表の主力として長く活躍している。
 
 仲間や敵をライバルとして、自らを磨く。
 
 筆者は3月24日に上梓する小説「ラストシュート 絆を忘れない」(角川文庫)で、主人公がチームメイトやライバルたちの影響を受け、成長を遂げる姿を描いているが、それはリアルな取材が原型にある。
 
 健全な競争は、コミュニケーションが基本にあるサッカーというスポーツにおいて、決して欠かせないのだ。敵として対峙することで、間合いを自分のものにする。味方同士、パスのタイミングを合わせる。感覚を研ぎ澄ますことで、新しい発見とし、成長の触媒とするのだ。
 
 お互いに高め合えるか――。それが、次代の日本サッカーの命運を左右する鍵になるかも知れない。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。そしてこのたび、『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
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