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【小宮良之の日本サッカー兵法書】天才、野心家…黄金世代を生み出す「触媒」は今度も出現するか!?

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年03月24日

恐れず、限界を突破できた原動力

99年ワールドユース準優勝という偉業を成し遂げた小野(左)と、2010年南アフリカ・ワールドカップでベスト16入りの原動力となった本田(右)。天才と強烈な個性が、同世代の力の底上げを促した。 (C) REUTERS/AFLO

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「選手を成長させるのは選手」
 
 それは、ひとつの不文律だろう。世代ごとに、好選手がひとかたまりで生まれる。それは、ライバルの存在に刺激を受け、成長を遂げた結果だといわれる。
 
 高いレベルで、お互いが切磋琢磨。
 
 どんな指導者よりも、見栄えの良いグラウンドよりも、これ以上の成長の触媒は存在しないだろう。

――誰かにサッカーを教わったことがあるか?
 
 そういう質問に対し、多くのトップ選手が答えられない。なぜなら、自ら技術を磨くことで、プロとして生き残ってきたからだ。
 
 もちろん、指導者はサポートしてくれたはずだし、熱意を促してくれただろう。有能な指導者がいたに違いない。そういう指導者と巡り会えるか、もうひとつの才能だ。
 
 しかし、教えられることに甘んじているような選手は、トップレベルには辿り着けない。辿り着けたとしても、長くは続かないだろう。それがサッカーという競技の面白さとも言える。リオネル・メッシにしろ、クリスチアーノ・ロナウドにしろ、誰かにサッカーを教わってはいないのだ。
 
 しかし、一方で成功者たちの多くは、こうも言う。
 
「でも、ライバルはいましたね。自分は、彼らよりも下手だったかもしれません。ただ、もっと上手くなりたくて、夢中でボールを蹴っていました」
 
 成長するという自覚が、ライバルをリスペクトする謙虚さが、技術を格段に向上させたのだ。
 
 とにかく、「強敵」の存在はカタルシスになっている。
 
 1999年のワールドユース(現U-20ワールドカップ)で準優勝した「黄金世代」は、小野伸二が才能のトップだった。おそらく、日本サッカーが生んだ史上最高のタレントだっただろう。この天才がいたせいで、稲本潤一、小笠原満男、遠藤保仁らは、ポジションを下げざるを得なかった。
 
 しかし、偉大な選手が近くにいたことで、他の選手もそれぞれ刺激を受けた。それによって恐れず、限界を突破していった。そうした熱量の多さが、日本サッカーに大いなる成功をもたらした。
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