【ザンビア戦プレビュー】最後の確認を通して、初戦のスタメンが浮かび上がる

カテゴリ:日本代表

原山裕平

2014年06月06日

コートジボワール戦につながる戦い方、情報収集が求められる。

交代選手の数など、コスタリカ戦よりも本番を意識した采配を振るうことになりそうだ。(C) SOCCER DIGEST

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 悩むのはボランチだろう。別メニューが続く長谷部誠は、前日練習をフルにこなしたものの、「焦らずにじっくりやってほしいと考えている。来週の初戦に合わせるように調整している」とザッケローニ監督が語るように、ザンビア戦で起用される可能性はないと見ていい。
 
 すでに軸となった山口蛍の出場は確実で、そのパートナーの座を遠藤保仁と青山敏弘が争う構図となっている。両者はともに、ここまでふたつのテストマッチでフル出場していない。ザンビア戦でどちらの名前がスターティングリストに記されるかは定かではないが、いずれにせよ起用されればプレー時間は長く与えられるはずで、そのままコートジボワール戦のスタメンに名を連ねる可能性が高い。柿谷曜一朗と大迫勇也によるポジション争いが繰り広げられるCFに関しても、同じことが言えそうだ。
 
 チームの状態を確認しつつも、このザンビア戦はやはり、コートジボワール戦を想定したものになるだろう。この試合のスタメンがすべて、コートジボワール戦のそれに当てはまるとは限らないものの、ある程度は初戦の構成が浮かび上がってくるはずだ。
 
 ザンビアの印象について吉田麻也は次のように語る。
 
「コートジボワールと似ているとは思いますけど、向こうから見れば、日本と韓国はそんなに変わらないのかもしれない。それと同じような感覚かもしれないので、やってみないと分からない部分はある。もちろん特長としては似ている部分もあるので、大会前のテストマッチとして良い経験になるとは思います」
 
 アフリカ勢の特長は、やはり身体能力の高さだろう。ザッケローニ監督も「フィジカルの部分では、おそらく相手が上だろうと思っている」と認めている。そうした相手に、いかに組織として対抗できるか。
 
 山口も「ボールを持つ時間は長くなると思うけど、相手のカウンターには気をつけたい。狙ってくると思うので、その餌食にならないようにしたい」と警戒を強める。こうした意識は間違いなくコートジボワール戦につながるものであり、「確認」だけに留まらず、アフリカ勢との貴重な実戦機会で、より多くの情報を手にすることも求められる。
 
 最後のテストマッチを有意義なものとしたい。

取材・文:原山裕平(週刊サッカーダイジェスト)
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