コートジボワール 対 ボスニア戦に見る 日本代表の初戦勝利のポイント

カテゴリ:国際大会

河治良幸

2014年06月02日

ゾコラのアンカー起用を決断か。

ドログバ(中央)をはじめ、圧倒的なパワーとスピードを誇る攻撃陣は、どのチームにも脅威となる。 (C) Getty Images

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 ワールドカップで日本と対戦するコートジボワール代表は、5月30日にアメリカのセントルイスでボスニア・ヘルツェゴビナとテストマッチを戦った。彼らにとっては “仮想ギリシャ”ということになるが、試合はボスニア・ヘルツェゴビナが主導権を握る展開となり、SBとCBのミスから相手エースのエディン・ゼコに2得点を許し、1-2で敗れた。
 
 ディディエ・ドログバが直接FKからのゴールで一矢報いたものの、チームとしてはお粗末な内容だった。ただ、移動の疲れは明らかで、怪我から回復途上のトゥーレ・ヤヤとマラリアに感染したコロ・トゥーレは欠場。ジェルビーニョも温存して終わったことを考えれば、今回の結果を以ってコートジボワールというチームのすべてを評価するのは無理がある。
 
 この試合までに、サブリ・ラムシ監督は28人を候補に残しており、戦力として計算できる選手のコンディションをチェックしながら、当落線上にある選手を見極める判断材料としたはずだ。最終メンバーを発表したのち、6月5日にはエル・サルバドルと本番前のテストマッチを予定しており、ラムシ監督もここで最終確認をする方針を明かしている。
 
 ボスニア・ヘルツェゴビナ戦は、4-4-2でスタートし、後半は4-1-4-1を使ったが、本来は3年連続アフリカMVPのトゥーレ・ヤヤがトップ下に入った4-2-3-1で、この大黒柱を欠く場合は、今回のようにシステムの変更で対応することになる。
 
 アフリカ予選でCBだったディディエ・ゾコラをアンカー起用は、ラムシ監督の大きな決断だった。コートジボワールは高い攻撃力を誇る反面、前掛かりになって攻守のバランスを崩してしまう傾向がある。故障明けのスレイマヌ・バンバの復調を信じ、経験が豊富でバランス感覚に優れるゾコラを中盤で起用する基本方針を固めたのだろう。
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