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【週刊サッカーダイジェストの目】「縦の意識」を印象づけた青山の台頭でボランチの定位置争いは激戦に

カテゴリ:日本代表

原山裕平

2014年06月04日

山口を軸に三者で展開されるボランチのポジション争い。

コスタリカ戦では、前線への鋭い縦パスを供給した青山。自身の武器をアピールするパフォーマンスだった。 (C) SOCCER DIGEST

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 これで5試合連続のスタメンである。山口蛍に対するアルベルト・ザッケローニ監督の信頼は試合を重ねるごとに高まっている。これまで、このチームのボランチコンビは、遠藤と長谷部で“鉄板”だったが、昨夏の東アジアカップでMVPに輝いた23歳のダイナモは、そのまま“真の代表”へと吸収され、短期間でなくてはならない存在にまで成長を遂げた。
 
 1週間前のキプロス戦でフル出場を果たし、このコスタリカ戦でも90分間プレーを続けた。青山を含めた4人のボランチのなかで、常にピッチに立ち続けるのはただひとり。もはや、ボランチの軸と言っても過言ではないだろう。
 
 本人は「自分が一番若いし、一番走れるから、より長く使われているだけかなと思っていますけど」と謙遜するが、このコスタリカ戦でも、鋭い寄せでピンチの芽を摘み取り、鋭いフィードで香川の決勝ゴールの起点にもなるなど、攻守に渡って十二分の働きを示した。アメリカに来てからもコンディションの良さが感じられ、このまま山口がボランチのスタメンとして、ブラジルのピッチに立つ可能性が高い。
 
 となると、誰が山口のパートナーを務めるかが焦点となる。コスタリカ戦では長谷部が大事を取ってベンチ外だったため、青山と遠藤にアピールの機会が与えられた。
 
 スタメン出場した青山の持ち味は、なんといっても縦パスにある。「縦への意識がなければ、僕の存在価値はないと思う」と本人も自負しているとおり、ザッケローニ監督が青山に求めているのも、間違いなくそこだろう。
 
 コスタリカ相手に青山は、積極的に縦パスを供給し続けた。ボールを受ければ1タッチ、2タッチで前線の大迫や本田にくさびを入れる。23分にはオフサイドとなったものの、大迫にあわやというスルーパスを供給している。また29分にはダイナミックな飛び出しからエリア内に侵入し、クロスをヒールで落として本田のシュートチャンスもお膳立てした(本田はシュートを打ち切れなかったが)。
 
 いつになくスピーディーな攻撃が実現できたのも、青山がしっかりと自身の持ち味を発揮したからだ。「今日は縦への意識が強かった。あの意識は大事だし、すごくポジティブなものになったんじゃないかなと」と、受け手である香川も振り返っている。
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