マリ代表は「仮想セネガル」となり得るのか? ハリルジャパンに求められる対策は?

カテゴリ:ワールド

河治良幸

2018年03月23日

ポイントとなるのはセットプレー時の守備?

コートジボワールやアルジェリアを指揮してアフリカ・サッカーを熟知するハリルホジッチ監督。マリ戦ではいかなる采配を振るうのか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 中盤は攻守の要を担うディアディエ・サマセック(ザルツブルク)が今回の遠征に参加しているものの、怪我のため欠場の可能性が危惧されている。とはいえ、運動量と展開力のあるインサイドハーフのスレイマン・ディアラ(ランス)は要注意人物で、中盤の厳しいデュエルを誇るセネガルに通じる部分はある。ここでセカンドボールを多く奪われれば、セネガル戦も主導権を握るのは難しくなるはずだ。
 
 最終ラインはセリエA屈指のDFと評価されるセネガル代表のカリドゥ・クリバリほどのタレントはいないが、192cmの長身を誇るディフェンスリーダーのモラ・ワゲ(ワトフォード)とハイスケールな可能性を秘める20歳のママドゥ・フォファナ(アランヤスポル)がCBコンビを組んでおり、日本代表の攻撃陣にとってはタフな相手だ。ここを崩してゴールを奪えれば、大きな収穫になることは間違いない。
 
 セネガル戦ではセットプレー時の守備が勝負の綾となる。そのためマリ戦ではきちんとした対応が求められる。

 
 190cm前後の選手が5、6人もゴール前に殺到するセネガルより、マリは高さもパワーもやや落ちるが日本より平均身長が高く、パワフルだ。ハリルジャパンとしては、ゴール前の選手をフリーにさせないようにしながら、マーカーがしっかりと身体を付けて自由を奪いたいところだ。ハリルホジッチ監督のセットプレーの守備を想定し、いかなる対策を練るかにも注目したい。
 
 筆者の見解としてマリは、“仮想セネガル”としてシミュレーションの効果は十分に見込めるが、あらゆる部分でセネガルよりスケールが落ち、戦術的にもタイトさをやや欠くという印象だ。
 
 ここでやられるようでは本大会に向けて不安が生じるため、指揮官が言う「勝利のスパイラル」を得るためにも、しっかりと白星を上げて、そのなかでセネガルとの“本番”に向けた課題を見出したいところだ。
 
取材・文●河治良幸
 
 
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