今季は豊作!Jリーグで注目すべき珠玉のルーキー5選

カテゴリ:Jリーグ

佐藤俊

2018年03月14日

大卒のルーキーとして、一番存在感を放っているのは湘南の松田天馬だろう

持ち前の攻撃センスに加え、鹿屋体育大で鍛えた守備面も光っている。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 ポジションはFWだが、本人曰く「4-2-3-1の前ならどこでもできる」という。近くで見ると180センチ、75キロの身体が非常に厚く、大きく見える。藤春廣輝は「フィジカルが強い」と言っていたが、その身体を活かしたドリブルとゴールへの意欲が魅力だ。
 
 ドリブルも腰を落とす姿勢ではなく、ピンと背筋を伸ばして相手との駆け引きを愉しみながらかわし、シュートコースが見えたら迷わず打つ。迷いがなく、ゴールを向う姿勢がプレーに滲み出ているのは、まさに「ゴールを狙え」と選手に説くクルピ監督好み。サイズやスタイルは違うが香川真司や清武弘嗣に通じるところがある。
 
 G大阪は堂安律が16歳、宇佐美貴史が17歳でデビューしており、若い選手が出てくる傾向が強いので年齢的な驚きはない。試合でやれる感触は「名古屋戦で分かった」と語り、続く鹿島戦では途中出場で、いきなりドリブルからゴールポストに直撃するシュートを放った。
 
 自分の型に対する自信の強さをクルピ監督も見抜いたのか、3戦目の川崎戦ではスタメンに起用した。ただ、川崎戦は押しこまれた時間が長く、相手にボールをもたれると自分の良さは出しにくかったようだ。
 
「自信を持ってプレーしていたんですけど、サポートが遅れたり、遠くなってしまって……。個で打開したいけど、限界があるので、もうちょっと自分の武器を出せるところでパスをもらいたかったと思います」
 まだ、引き出しが多くないため自分の得意エリアと型でしか、100パーセントの力を発揮するのが難しい。ただ、その引き出しは試合の中で学んでいるようだ。鹿島戦では金崎夢生の動き出しやキープするプレー、起点になるところなどが勉強になったという。向上心を持ってプレーするのは、上昇するには必要だ。
 
 G大阪の攻撃陣は、エムボマを始め、アラウージョ、マグノ・アウベスら外国人選手に依存する傾向が強かった。中村は、G大阪にとって04年の大黒将志以来、20点以上を計算できる日本人ストライカーになる可能性を秘めている。顔よし、プレーよし、将来性あり。来年には、G大阪の顔になっている可能性がある。
 
 大卒のルーキーとして、一番輝いているのが湘南の松田天馬だろう。
 
 鹿屋体育大から入団したが、昨年に特別指定選手として3試合出場している。最終的にはその時の経験と「自分のたりないものを見つけられそうだから」と湘南への入団を決めた。
 
 鹿屋体育大ではボランチだったが、東福岡高時代はシャドーやサイドハーフとしてプレーしていた。高3の時は10番を背負い、高校選手権に導いている。その時代に磨いた攻撃力に加え、鹿屋体育大時代にボランチとしてボール奪取など守備力を磨いた。
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