優勝を夢見た90分。わずかに届かなかったリーグ制覇。
この日のアンフィールドに響くサポーターの声援は、これまで観たどの試合よりも大きなものでした。スタンドからは、ジェラードやルイス・スアレス、そしてロジャース監督を讃えて鼓舞するチャントが次々に湧き起こります。しかしリバプール陣営はチャンスを作りながら、今ひとつ決めきれない。スアレスがフリーキックを得て、クイックリスタートでゴールネットを揺らすも主審がゴールを認めず。その直後にニューカッスルの左サイドからの猛攻が、シュクルテルのクリアミスを呼び、先制点を奪われる事態に・・・・・・。リバプールもペナルティーエリアには迫りながらも、なかなか決めきれないまま0-1で前半終了。隣の席のオジサンが、イライラした様子で「君、チューイングガムを持ってないか?」と聞いてきました。ゴメンなさい、持ってないです。フラストレーションが溜まるよね・・・・・・。
ハーフタイムを終えて後半開始。シッソコ、続いてコウチーニョと立て続けに交代のカードを切り、試合の流れを徐々に手繰り寄せてきたタイミングで、隣のオジサンが携帯電話で、優勝を争うマンチェスター・シティ対ウエストハムの状況をチェック。ぼそりと聞こえてきたつぶやきは「2-0でシティだ」。複雑な心境でピッチに目を戻すと、リバプールがフリーキックをゲット。ジェラードのキックからアッガーが蹴り込みゴール。さらに2分後、またもやジェラードのフリーキックから、今度はスターリッジがゴール。立て続けのゴールで試合をひっくり返しました。しかしエティハド・スタジアムでの試合を一足先に快勝で終えたシティが、プレミアリーグ優勝を手にします。数分遅れでアンフィールドもフルタイムになり、優勝を夢見た90分が終わりを告げました。
優勝にはわずかに手が届かなかった。それでも私はさほど落胆しませんでした。最終節までタイトル争いに絡んで、私たちに戴冠の夢を見せてくれたリバプールは、きっと近いうちに必ずリーグタイトルを獲得してくれることでしょう。結果は少し切ないものでしたが、きっと彼らはまた成長して、私たちにもう一度夢を見せてくれるはず。シーズンの激闘を終え、ピッチを一周する選手達。途切れない拍手が聖地アンフィールドのピッチに注ぎ込むようにして響いていました。
文:古川 律子(リバプール・サポーターズクラブ日本支部)
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【サポーターズブログ】
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ハーフタイムを終えて後半開始。シッソコ、続いてコウチーニョと立て続けに交代のカードを切り、試合の流れを徐々に手繰り寄せてきたタイミングで、隣のオジサンが携帯電話で、優勝を争うマンチェスター・シティ対ウエストハムの状況をチェック。ぼそりと聞こえてきたつぶやきは「2-0でシティだ」。複雑な心境でピッチに目を戻すと、リバプールがフリーキックをゲット。ジェラードのキックからアッガーが蹴り込みゴール。さらに2分後、またもやジェラードのフリーキックから、今度はスターリッジがゴール。立て続けのゴールで試合をひっくり返しました。しかしエティハド・スタジアムでの試合を一足先に快勝で終えたシティが、プレミアリーグ優勝を手にします。数分遅れでアンフィールドもフルタイムになり、優勝を夢見た90分が終わりを告げました。
優勝にはわずかに手が届かなかった。それでも私はさほど落胆しませんでした。最終節までタイトル争いに絡んで、私たちに戴冠の夢を見せてくれたリバプールは、きっと近いうちに必ずリーグタイトルを獲得してくれることでしょう。結果は少し切ないものでしたが、きっと彼らはまた成長して、私たちにもう一度夢を見せてくれるはず。シーズンの激闘を終え、ピッチを一周する選手達。途切れない拍手が聖地アンフィールドのピッチに注ぎ込むようにして響いていました。
文:古川 律子(リバプール・サポーターズクラブ日本支部)
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