選手育成に情熱を注ぐ重鎮たち「日本にはすごい人たちがいる」
岩政 以前よりも育成年代の海外遠征の数が増えたように思いますが、遠征に行くと選手は変わりますか?
森山 課題を目の当たりにしますからね。ものすごく速い選手にぶっちぎられたとか、ボールを奪いに来られてキープできないとか、シュートを打たせてもらえないとか、ピッチがゆるかったら小学校5年生くらいのシュートしか打てなかったとか。課題を思い切りぶつけられる。それを胸に刻んで次の日のトレーニングから自分を変えるために努力し、また代表に戻って来る選手もいますよ。
先にも話しましたが、ある意味負けたり、上手くいかないことも経験しないといけない。ワールドカップ予選は勝って自分たちで掴まないといけませんが、強化遠征や強化試合だったら、勝つために100パーセントの努力をしながら、通用しなかったことを成長するためのエネルギーにしていけばいいんです。
岩政 森山さんは、育成年代のプロフェッショナルとして活動されてきたイメージですが、元々そういったプランを持っていたんですか。
森山 育成は自分の得意分野だし、向いているとも思っています。もう50歳になりましたが、基本的にはこれからも育成畑かなと。もちろん、いろんな可能性を少しずつ広げたいとは考えているんですが。
岩政 Jクラブでは、プロに18歳で入った高卒選手たちが、なかなか伸びないという課題がありますよね。
森山 課題を目の当たりにしますからね。ものすごく速い選手にぶっちぎられたとか、ボールを奪いに来られてキープできないとか、シュートを打たせてもらえないとか、ピッチがゆるかったら小学校5年生くらいのシュートしか打てなかったとか。課題を思い切りぶつけられる。それを胸に刻んで次の日のトレーニングから自分を変えるために努力し、また代表に戻って来る選手もいますよ。
先にも話しましたが、ある意味負けたり、上手くいかないことも経験しないといけない。ワールドカップ予選は勝って自分たちで掴まないといけませんが、強化遠征や強化試合だったら、勝つために100パーセントの努力をしながら、通用しなかったことを成長するためのエネルギーにしていけばいいんです。
岩政 森山さんは、育成年代のプロフェッショナルとして活動されてきたイメージですが、元々そういったプランを持っていたんですか。
森山 育成は自分の得意分野だし、向いているとも思っています。もう50歳になりましたが、基本的にはこれからも育成畑かなと。もちろん、いろんな可能性を少しずつ広げたいとは考えているんですが。
岩政 Jクラブでは、プロに18歳で入った高卒選手たちが、なかなか伸びないという課題がありますよね。
森山 “19歳の壁”と言われてますよね。そういう選手をトップレベルにするような仕事も、もしかしたら良いのかもしれない。でも、プロだから、オファーがないことには始まらないですからね。自分もこれしかできないと決めずに可能性を広げていきたいと思っています。
実は50歳になって、この仕事も、あと10年くらいかな、と少し凹んでいたんです。そういうタイミングで、神様が私に激をくれたというか、刺激になる出来事がありました。
昨年末に大阪商業大の上田(亮三郎)先生と国士舘大の大澤(英雄)先生と静岡学園高の井田(勝通)先生のフォーラムを聞いたんです。上田先生と大澤先生は80歳を超えていて、井田先生も75歳。でも、エネルギーがあって、パワフルで圧倒されました。
その後、正月の長崎のカンファレンスでは、小嶺(忠敏)先生が挨拶の際に「指導歴50年になるけど、毎年新たなチャレンジがあるし、子どもたちも社会も変化していくから自分の感覚を更新していかなければならない」とおっしゃっていました。しかも、「去年はオランダに行って、今年はイングランドに行く」とも。あと10年とか言っていた自分が恥ずかしくなりましたよ。すごい人たちが日本にはいるんだなと。改めて、勉強しないといけないなと痛感しました。
実は50歳になって、この仕事も、あと10年くらいかな、と少し凹んでいたんです。そういうタイミングで、神様が私に激をくれたというか、刺激になる出来事がありました。
昨年末に大阪商業大の上田(亮三郎)先生と国士舘大の大澤(英雄)先生と静岡学園高の井田(勝通)先生のフォーラムを聞いたんです。上田先生と大澤先生は80歳を超えていて、井田先生も75歳。でも、エネルギーがあって、パワフルで圧倒されました。
その後、正月の長崎のカンファレンスでは、小嶺(忠敏)先生が挨拶の際に「指導歴50年になるけど、毎年新たなチャレンジがあるし、子どもたちも社会も変化していくから自分の感覚を更新していかなければならない」とおっしゃっていました。しかも、「去年はオランダに行って、今年はイングランドに行く」とも。あと10年とか言っていた自分が恥ずかしくなりましたよ。すごい人たちが日本にはいるんだなと。改めて、勉強しないといけないなと痛感しました。