今年のエスパルスは手強い! そう確信させる金子翔太の八面六臂の働きぶり

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年02月26日

「FWの頑張りもある」と仲間への感謝も忘れず

プロ5年目の22歳。今季は大きな飛躍を遂げそうな予感が漂う。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 さらに、金子は精力的なディフェンスでも魅せた。球際の厳しさはもちろん、相手が少しでも攻撃に時間をかければ猛烈なプレスバックでボールを奪う。「ただ寄せるだけでなく、取り切る。そこはキャンプから意識してやってきたし、かなり取れたと思う」と本人も確かな手応えを口にした。
 
 自信をつけた守備力は、攻守の切り替えでも存分に発揮されていた。例えば、後方から最前線のクリスランを目がけて放り込まれる。それが敵DFにクリアされても、いち早く金子が反応してマイボールにし、二次攻撃につなげるシーンは少なくなかった。
 
「反応は自分の特長。頭は使いますけど、感覚というか慣れというか、この角度ならこの辺にこぼれてくるっていうのは予測できるので」
 
 チームメイトへの感謝も忘れない。
 
「予測できるけど、それはFWの頑張りもある。相手がフリーの状態で撥ね返したら予測は難しいけど、クリスも(北川)航也も身体を張ってくれる。それで相手の態勢が崩れた時のこぼれ球には、反応しやすい」
 
 クリスランや北川がボールを収め、そこからの落としを受けてフィニッシュにつながるラストパスも供給する。サイドに流れてキープすれば、力強い突破で局面の打開を試みる。
 
 難敵・鹿島の面々を相手に堂々と渡り合い、価値ある勝点1獲得に貢献した。ただし、本人は納得していない。
 
「満足はできない。ホームゲームで、僕らは勝点3を取りに行ったし、そのチャンスもあった。だからこそ、次は勝てるように良い準備をしたい」
 
 昨季は残留争いに巻き込まれて苦しんだ清水だが、今季は一転、逞しい戦いを見せてくれるのではないだろうか。そう期待させてくれる理由のひとつが、この日の金子のハイパフォーマンスだった。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
【J1採点&寸評】清水0-0鹿島|圧巻のPKストップでチームを救った守護神を最高評価に!
過去には偉大な先人たちが務めた清水のキャプテン。今季は気鋭のボランチ竹内涼に決定!
【速報】J1通算2万得点を決めたのは清水の金子翔太! 2分差で惜しい2万1点目となったのは…
【清水】今冬の移籍マーケットを賑わせた“若い左SB”松原后の野心
【清水|新体制】再スタートへの第一歩へ、ヨンソン新監督が位置付ける“グッド・フットボール”とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ