――150人を超える大所帯では、体調管理は不可欠な要素。
他の学校やクラブもそうだと思うのですが、うちは1年生から3年生がそれぞれのチームに分かれて活動しています。そこに各コーチが付いて、彼らが中心になって朝練習の後に必ず集ります。だいたい7時40分からがコミュニケーションを取る時間で、各選手のコンディションの確認とアドバイスを行なっています。
「あいつは今日寝坊しました」というような話も含めて、体調やメンタルの情報を収集するので、本当に重要な場になっていると思います。自分も寮生と一緒に生活をしているので、6時15分から生徒たちと体操を行なってからそのミーティングに参加するようにしています。
しかし、そのような管理を行なっていても、体調を崩す生徒は出てきます。特に疲労が重なると体力が低下し、風邪などをひきやすくなってしまいます。そこで、今季は戦術うんぬんではなく、コンディションをどうするかというのを一番に考えていました。
――「ボディメンテ ゼリー」のコンディショニング効果を実感。
昨年の5月に大製薬と産学連携協定を結びました。それをきっかけに、夏前から「ボディメンテ ゼリー」を取り入れ始めたんです。
何故、そのようなところに気を配る必要があるかというのに気が付いたのは、3年前の93回選手権決勝、星稜戦での出来事があったからです。準決勝まで順調に勝ち上がり、その翌日午前中の練習まで完璧で、けが人もいないし、風邪をひいている者もいないので今回は優勝できると自信を持っていました。
しかし、その夜に3人の選手が風邪をひいてダウン。その結果、決勝当日はFWの選手が出場できず、GKの選手は熱がある中で強行出場をするような状況で優勝を逃しました。そういう経験を踏まえて、改めてコンディショニングの重要性を痛感しました。
ボディメンテ ゼリーを使い始めてからは、今年度はインターハイの地区予選から全国大会、選手権予選に本大会。そして、昨年12月のプレミアリーグ参入戦のときも、短期間の連戦中にひとりも体調を崩す選手がいませんでした。
実際に選手たちのコンディショニングに成果が出ているので、本当に取り入れて良かったです。これからも学校として産学連携の中で、どんどんこのような取り組みはやっていこうと思っています。
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【産学連携の取り組みと成果】
大塚製薬は前橋育英高校と、2017年5月に連携協定を締結。熱中症対策や水分・栄養補給、食育を通じた健康づくりといった、生徒をサポートする情報提供を行なっている。
さらに、「ボディメンテ ゼリー」を採用した部活動は、男女ともに選手権出場のサッカー部をはじめ、野球部(夏の甲子園ベスト16)、男子バスケットボール部(ウインターカップ出場)など、今年度の各大会で好成績を収めている。
