【選手権】就任36年目の大願成就!! 山田耕介監督が歓喜の輪に加わらなかった理由

カテゴリ:高校・ユース・その他

高校サッカーダイジェスト編集部

2018年01月09日

「厳しい戦いだったのですが、勝ててほっとしている」(山田監督)

2度の準優勝を経て、山田監督はついに悲願の選手権制覇を成し遂げた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[高校サッカー選手権決勝]前橋育英 1-0 流経大柏/1月8日/埼玉

 優勝した瞬間、山田耕介監督はその輪に加わろうとせず、落ち着いた表情でグラウンドを眺めていた。

 
 1月8日に行なわれた高校サッカー選手権の決勝。前橋育英は夏のインターハイ王者・流経大柏を下し、初めて冬の王者に輝いた。試合の決着はあまりにも劇的だった。スコアレスで迎えた後半アディショナルタイム。飯島陸(3年)が放ったシュートのこぼれ球に反応した期待の2年生FW、榎本樹が殊勲の決勝弾を決め、前橋育英高スタンドを歓喜の渦に巻き込んだ。
 
 ただ、この盛り上がりとは対照的だったのが、山口素弘や松田直樹、柏の細貝萌など多くのJリーガーや日本代表選手を育て上げた山田耕介監督だ。榎本のゴールが決まると、少しばかり喜びを見せたが、優勝が決まった瞬間も感情を露わにせず、就任36年目の名将はグラウンドを感慨深そうに見つめていた。
 
 試合後の会見で山田監督は「厳しい戦いだったのですが、勝ててほっとしている」と語り、喜びよりも安堵の心持ちだったことを明かした。そう思うのも無理はない。2度の準優勝という経緯があり、ようやく待望の選手権初制覇を成し遂げられたのだ。
 
 初の決勝は今から3年前の2014年度大会。星稜を相手に一度は逆転したが、再びひっくり返される結果で、2-4の敗戦を喫した。そして、2度目の決勝は前回大会。青森山田を相手に0-5という大敗を喫し、完膚なきまでに叩きのめされた。その度に山田監督は「まだ何か足りない」という言葉で自分たちの力量不足を認め、チャレンジする姿勢を崩さなかった。
 
 そして、迎えた2017年。今年度は開幕前から期待値が高いチームだった。昨年の準優勝経験者が多く残り、とりわけ最終ラインは昨年のレギュラーばかり。G大阪入団内定のCB松田陸(3年)と新潟入団内定の左SB渡邊泰基(3年)を筆頭に高校年代屈指の人材を揃えた。中盤では主将・田部井涼と副主将・悠の田部井ツインズが存在感を示し、最前線も昨年の高校選抜・飯島だけではなく、2年生の榎本が台頭した。夏のインターハイは飯島の負傷もあり、準決勝で姿を消したが、総合力だけを見れば日本一を取れるだけの力を持っていたのは間違いない。

【男子決勝PHOTO】流経大柏0-1前橋育英 悲願の初優勝!後半AT弾で流経大柏との死闘を制す!

 
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