「毎試合2ゴールくらい入れないと、目標の10点以上には届かない」
中西氏は「ストライカーとしての資質はもちろん、ボールをしっかり収めてサイドに散らしたりと、プレーの幅が広い」と評し、太鼓判を押す。坪井自身は氏に指導を受け、「シュートは気持ちだけじゃ入らないと教えてもらった。冷静になって、上半身に力を入れず、リラックスした状態で撃つ。試合中もトラップやパスの局面でしっかり重心を上に持っていって、関節を曲げながらというのを意識してました」と振り返る。
少し古い話になって恐縮だが、坪井と初めて話して想起したのは、富山一の大先輩・柳沢敦と、同じく元日本代表である高原直泰の高校時代だ。大勢の報道陣に囲まれても動じることなく、愛想笑いは最低限で、訊かれたことだけに手短に返答する。だが言葉の節々には強いメッセージ性が込められ、「自分は点を取るだけ」というシンプルな帰結点を提示するのだ。若くして「職業:ストライカー」の立ち居振る舞いなのである。
言うこともデカい。だがまったく嫌みがなく、聞いているこちらをスカッとさせてくれる。
「ぜんぜん点が取れてなかったんで、とにかく自分が決めて勝つという想いが強かった。(得点の場面は)落ち着いて止めて、しっかり撃ち切ることができたし、いいところに飛んだと思う。ドリブルからのシュートに自信があるし、ひとりでも打開できるところを見てほしい」
2回戦の相手は強豪・東福岡だ。「夏にフルメンバー同士でやって(6-3で)勝ってるんですけど、まったく油断はできない。ここを勝てば大きな自信になるので、いい形で勝てればベスト」と言い、「何点決めれるか?」と問われ、迷うことなくこう答えた。
「毎試合2ゴールくらい入れないと、目標の10点以上には届かない。今日は1点しか決めれなかったので、次は3点以上を取れればと思います」
ずばり狙うのは、現日本代表FWの大迫勇也が2008年度大会でマークした、1大会・10得点という大記録の更新だ。点取り屋としての強烈な矜持を垣間見せる。
2回戦で坪井の前に立ちはだかるのは、今大会屈指の守備者でU-18日本代表の阿部海大。このマッチアップを含め、富山一vs東福岡戦は注目ポイントが多い、2回戦屈指の好カードだ。会場はふたたび等々力。図抜けたスケール感を持つ富山一の絶対エースが、真紅の牙城に迫る。
取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
【選手権PHOTO】1回戦 富山第一 1-0 東海大星翔 エース坪井の一撃でトミイチに凱歌
少し古い話になって恐縮だが、坪井と初めて話して想起したのは、富山一の大先輩・柳沢敦と、同じく元日本代表である高原直泰の高校時代だ。大勢の報道陣に囲まれても動じることなく、愛想笑いは最低限で、訊かれたことだけに手短に返答する。だが言葉の節々には強いメッセージ性が込められ、「自分は点を取るだけ」というシンプルな帰結点を提示するのだ。若くして「職業:ストライカー」の立ち居振る舞いなのである。
言うこともデカい。だがまったく嫌みがなく、聞いているこちらをスカッとさせてくれる。
「ぜんぜん点が取れてなかったんで、とにかく自分が決めて勝つという想いが強かった。(得点の場面は)落ち着いて止めて、しっかり撃ち切ることができたし、いいところに飛んだと思う。ドリブルからのシュートに自信があるし、ひとりでも打開できるところを見てほしい」
2回戦の相手は強豪・東福岡だ。「夏にフルメンバー同士でやって(6-3で)勝ってるんですけど、まったく油断はできない。ここを勝てば大きな自信になるので、いい形で勝てればベスト」と言い、「何点決めれるか?」と問われ、迷うことなくこう答えた。
「毎試合2ゴールくらい入れないと、目標の10点以上には届かない。今日は1点しか決めれなかったので、次は3点以上を取れればと思います」
ずばり狙うのは、現日本代表FWの大迫勇也が2008年度大会でマークした、1大会・10得点という大記録の更新だ。点取り屋としての強烈な矜持を垣間見せる。
2回戦で坪井の前に立ちはだかるのは、今大会屈指の守備者でU-18日本代表の阿部海大。このマッチアップを含め、富山一vs東福岡戦は注目ポイントが多い、2回戦屈指の好カードだ。会場はふたたび等々力。図抜けたスケール感を持つ富山一の絶対エースが、真紅の牙城に迫る。
取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
【選手権PHOTO】1回戦 富山第一 1-0 東海大星翔 エース坪井の一撃でトミイチに凱歌