「サンパウロ新聞」の気になる記事。
レシフェは海岸沿いから内陸に入るほど、治安が悪くなる。
メトロは海岸から2キロほど入った内陸を走るが、この沿線は前述したようにかなり物騒だ。だからぼくは昼間はメトロを使い、夜は多少不便でも海岸沿いを走る路線バスを使うことにした。
4日間、レシフェに滞在したぼくは、メトロと路線バスを積極的に乗りこなした。ペルナンブーコ州選手権のゲームを2試合見たため、帰路は夜の街をひとり歩きもしたが、一度も危ない目には遭わなかった。
注意を怠らなかったから大丈夫だったのか、単にラッキーだったのか、レシフェが報じられるほど危険ではないのか、そのあたりは自分でもわからない。ただひとつ言えるのは、どこにいても100パーセントの安全は得られないということだ。安全の確保は大事なことだが、そればかりに捕らわれると、ブラジルの素晴らしさは満喫できない。
ワールドカップでは当局も警備に力を入れる。メトロだって試合前後はそれなりに警備がされるだろうし、海岸沿いの観光地は昼はもちろん、夜も出歩くことができる。ヤンチャなことをしなければ、そう問題はないと思う。
ぼくはレシフェを「ペリゴな街」だと紹介しながら、いや実はそんなにペリゴじゃないですよ、と矛盾したことを書いている。結局、どっちなのか、これは白黒つけられるものではないので、なんとも言いようがない。
ただ後日、ちょっと気になる記事を見つけた。
サンパウロの東洋人街リベルダージで日系人御用達の「サンパウロ新聞」を買うと、そこには「レシフェで応援委員会」という見出しとともに、以下のような記事が掲載されていたのだ。
レシフェでは地元の日系人団体が四角い手袋状の日の丸を2万枚用意して、日本代表を応援する準備を進めているという。
また、この団体は緊急事態に限り、会館を開放して日本人ファンに雑魚寝程度のスペースを提供することも検討しているという。記事は「ただ――」と続く。
「会館近くにはファベイラ(スラム街)があり、治安が悪く、身の安全は保証できないため、のっぴきならない事態のみの対応を前提としている――」
「のっぴきならない事態」とは、はたして何を意味するのだろう。
メトロは海岸から2キロほど入った内陸を走るが、この沿線は前述したようにかなり物騒だ。だからぼくは昼間はメトロを使い、夜は多少不便でも海岸沿いを走る路線バスを使うことにした。
4日間、レシフェに滞在したぼくは、メトロと路線バスを積極的に乗りこなした。ペルナンブーコ州選手権のゲームを2試合見たため、帰路は夜の街をひとり歩きもしたが、一度も危ない目には遭わなかった。
注意を怠らなかったから大丈夫だったのか、単にラッキーだったのか、レシフェが報じられるほど危険ではないのか、そのあたりは自分でもわからない。ただひとつ言えるのは、どこにいても100パーセントの安全は得られないということだ。安全の確保は大事なことだが、そればかりに捕らわれると、ブラジルの素晴らしさは満喫できない。
ワールドカップでは当局も警備に力を入れる。メトロだって試合前後はそれなりに警備がされるだろうし、海岸沿いの観光地は昼はもちろん、夜も出歩くことができる。ヤンチャなことをしなければ、そう問題はないと思う。
ぼくはレシフェを「ペリゴな街」だと紹介しながら、いや実はそんなにペリゴじゃないですよ、と矛盾したことを書いている。結局、どっちなのか、これは白黒つけられるものではないので、なんとも言いようがない。
ただ後日、ちょっと気になる記事を見つけた。
サンパウロの東洋人街リベルダージで日系人御用達の「サンパウロ新聞」を買うと、そこには「レシフェで応援委員会」という見出しとともに、以下のような記事が掲載されていたのだ。
レシフェでは地元の日系人団体が四角い手袋状の日の丸を2万枚用意して、日本代表を応援する準備を進めているという。
また、この団体は緊急事態に限り、会館を開放して日本人ファンに雑魚寝程度のスペースを提供することも検討しているという。記事は「ただ――」と続く。
「会館近くにはファベイラ(スラム街)があり、治安が悪く、身の安全は保証できないため、のっぴきならない事態のみの対応を前提としている――」
「のっぴきならない事態」とは、はたして何を意味するのだろう。