「パス主体の攻撃サッカーを貫く」という決意の表われ。
5月12日、ブラジル・ワールドカップに臨む日本代表の23人が発表された。会見で一人ひとりの名前を自ら読み上げたアルベルト・ザッケローニ監督は、「23人に関しては、かなり前の段階で自分の頭の中で固まっていた」と明かし、選考基準についても言及。主に次の条件から選考を進めたという。
1)才能(クオリティー) 2)チームの和を大切にすること 3)戦術理解度の高さ 4)インテンシティーの有無 ⑤実力が同じ場合は若い選手
ザッケローニ体制の発足以降、チームの中心としてプレーする本田圭佑や香川真司、遠藤保仁らに加え、13年7月の東アジアカップ後に定着した柿谷曜一朗や山口蛍、森重真人ら15人は、早い段階から当確と見られていた。負傷離脱していた長谷部誠、吉田麻也、内田篤人の3人もプレーできる状態であれば選出は確実視され、メンバー発表前に「18人」はほぼ固まっている状態。つまり残り「5枠」を巡る争いが、最大の焦点となっていた。
世間の注目が集まったのはその「5枠」と言っても差し支えなく、指揮官は最終的に次の5人を選択した。CF=大迫勇也、攻撃的MF(ユーティリティー枠)=大久保嘉人、攻撃的MF(ジョーカー枠)=齋藤学、ボランチ=青山敏弘、CB=伊野波雅彦。昨年末の時点で“ザックリスト”には63人の候補がいるとされたが、この5人を選考したところにザッケローニ監督の強いメッセージが隠されている。
「悩みどころは、ボランチを1枚多く連れて行こうかどうかというところ。ただ、それをするとFWを一枚削るのか、もしくはディフェンスを1枚削るのかという話になってくる。リストを見ても分かると思うが、最終的には攻撃的な選手を選んだ」
この言葉の裏にあるのは、自分たちで試合の主導権を掌握する「アクションサッカー」をワールドカップでも貫き通したい、という想いだ。会見中、何度も「自分たちのサッカー」というフレーズを繰り返し、「頭にあるのは、このチームの攻撃力、クオリティーを最大限に引き出すこと」と強調している。
残る5枠に入った選手も、守備のマルチロールである伊野波以外、攻撃面に特長のある4人が顔を並べた。ある意味では、メンバー発表を通じて「パス主体の攻撃サッカーを貫く」と宣言した形となり、サプライズ選出となった大久保はその象徴とも言える。
1)才能(クオリティー) 2)チームの和を大切にすること 3)戦術理解度の高さ 4)インテンシティーの有無 ⑤実力が同じ場合は若い選手
ザッケローニ体制の発足以降、チームの中心としてプレーする本田圭佑や香川真司、遠藤保仁らに加え、13年7月の東アジアカップ後に定着した柿谷曜一朗や山口蛍、森重真人ら15人は、早い段階から当確と見られていた。負傷離脱していた長谷部誠、吉田麻也、内田篤人の3人もプレーできる状態であれば選出は確実視され、メンバー発表前に「18人」はほぼ固まっている状態。つまり残り「5枠」を巡る争いが、最大の焦点となっていた。
世間の注目が集まったのはその「5枠」と言っても差し支えなく、指揮官は最終的に次の5人を選択した。CF=大迫勇也、攻撃的MF(ユーティリティー枠)=大久保嘉人、攻撃的MF(ジョーカー枠)=齋藤学、ボランチ=青山敏弘、CB=伊野波雅彦。昨年末の時点で“ザックリスト”には63人の候補がいるとされたが、この5人を選考したところにザッケローニ監督の強いメッセージが隠されている。
「悩みどころは、ボランチを1枚多く連れて行こうかどうかというところ。ただ、それをするとFWを一枚削るのか、もしくはディフェンスを1枚削るのかという話になってくる。リストを見ても分かると思うが、最終的には攻撃的な選手を選んだ」
この言葉の裏にあるのは、自分たちで試合の主導権を掌握する「アクションサッカー」をワールドカップでも貫き通したい、という想いだ。会見中、何度も「自分たちのサッカー」というフレーズを繰り返し、「頭にあるのは、このチームの攻撃力、クオリティーを最大限に引き出すこと」と強調している。
残る5枠に入った選手も、守備のマルチロールである伊野波以外、攻撃面に特長のある4人が顔を並べた。ある意味では、メンバー発表を通じて「パス主体の攻撃サッカーを貫く」と宣言した形となり、サプライズ選出となった大久保はその象徴とも言える。