露呈した個のクオリティ不足…宇津木瑠美がなでしこJの危機的状況を語る

カテゴリ:高校・ユース・その他

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2017年12月16日

宇津木にとってもまた、進化の必要性を感じた試合だった。

北朝鮮戦では左SBでフル出場も2失点。試合後は「ディフェンスラインでもっと密に考えていかなきゃいけない」と反省の弁を述べた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 今大会のなでしこジャパンにおいて、116試合の阪口夢穂に次いで2番目のキャップ数(103試合)を誇る経験豊富な宇津木。彼女にとってもまた、進化の必要性を感じた試合だった。
 
「個人的にアジアの相手と試合をやるのは、久しぶりだった。もしかしたら自分は欧米の選手とやることに慣れすぎていたのかもしれない。なでしこの苦手な欧米対策は何年もかけてやってきた。けれど、最後のところで勝ち切る強さ、90分を走り抜けることなどアジアの選手のメンタリティには凄いものがある。そういう刺激を受けた」
 
 アメリカのシアトル・レインに所属する宇津木は、今大会で唯一の海外組。日常的に欧米人を相手にしている一方で、アジアの国を相手にしたのは、2014年5月のアジアカップ以来だった。
 
 ワールドカップ本大会に駒を進めるためには当然、アジアでの予選を突破する必要がある。その意味では今回、宇津木がアジアの戦いを久しぶりに経験し、感覚を取り戻せたことは大きかったのかもしれない。

 2019年フランス・ワールドカップの出場権を懸けた来年4月のアジアカップで、その真価が改めて問われそうだ。

【なでしこPHOTO】北朝鮮に攻守で圧倒され、3大会ぶりの優勝逃す…
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWeb)
【関連記事】
スタジアムを飲み込んだ“北朝鮮劇場”。なでしこジャパンの敗退は必然だった
韓国女子代表のビーナスがINAC神戸へ!「高校時代から私の夢のチームでした」
北朝鮮女子代表の絶対エースが、韓国メディアに向けて発した一言はやはり…
屈辱の敗戦に危機感も露わ… なでしこ高倉監督「非常に中途半端なチームになってしまう」
10年目のCB初挑戦。鮫島彩が「良い経験? それは言い訳」と自らを厳しく叱責

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ