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【小宮良之の日本サッカー兵法書】久保建英も例外ではない! 若手の台頭は正しい手順を踏むべき

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2017年11月08日

若手に幻想を抱きやすい日本人…

育成システムが整い、トップチームでは力が発揮しやすく、一方で目標にも壁にもなれる経験豊富な存在がいる――。このような環境を有する鹿島は、コンスタントにトップレベルで活躍する人材を輩出している。写真は安部。 (C) SOCCER DIGEST

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 Jリーグでも、常勝クラブである鹿島アントラーズは、今シーズンの安部裕葵のように、若手の台頭が目覚ましい。それはやはり、勝つかたち、プレースタイルが確立しているからだろう。抜擢された若手が、大胆なプレーができるのだ。
 
 例えば、小笠原満男のような経験豊富な選手と一緒にプレーすることで、小笠原から学ぶだけでなく、小笠原を超えようとする。厳しい環境で切磋琢磨することで、ようやく一人前の選手となれる。
 
 一貫したスカウティングによって、それぞれのプレーのキャラクターに他選手が控えていることも、アドバンテージになっていることだろう。
 
 日本では、若手選手に対し、とにかく人々が幻想を抱きやすい。
 
 FC東京でプロ契約を結んだ久保建英は能力の高い16歳だが、あろうことか、関係者からも「日本代表(A代表)に選んでは?」という声が聞こえてくる。J3ですら、まだ力の差を見せつけられていない状況で、これは「空論」でしかない。J1での活躍によって初めて、その可能性が語られるべきだろう。
 
 未知の才能にすがってはならない。
 
 どのように若手の力を伸ばしていくか――。それは、日本サッカーに突きつけられている課題でもある。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『おれは最後に笑う』(東邦出版)など多数の書籍を出版しており、今年3月にはヘスス・スアレス氏との共著『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』(東邦出版)を上梓した。
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