鹿島が見逃した逸材!? 法政大に35年ぶりの総理大臣杯をもたらした1年生ストライカー

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2017年09月11日

「この大会で自分の価値を上げられた。相手の見方も変わってくるなかで何ができるか」

 鹿島学園から法政大に進学したこのルーキーは、高校時代からその得点感覚が際立っていた。180センチの長身を武器にした空中戦も去ることながらスピードでも負けない。ボックス内でDFの背後を取って供給されたボールに合わせる力は秀逸で、今大会でもそうした長所をいかんなく発揮してきた。そして何より、シュートが上手い。運びながらのシュートはもちろん、横からのボールに対して確実にミートして枠に飛ばすことにも長けている。高校時代には直接FKも蹴っていた。
 
 ことゴールを奪うという部分については申し分ない生粋のストライカーだ。長山監督も「彼は持っているものが違う。日本のサッカー界にとっても大事な選手」と賛辞を送る。
 
鹿島アントラーズノルテで過ごした中学時代は身長も170センチほどであり、スピードはその頃からあったものの「体的にも未熟だった」ことが、ユースに昇格できなかったひとつの要因だと本人は考えている。しかし、高校時代に180センチまで成長し、フィジカル面での強さをつけた。決して身体が大きくなかった頃に武器であった機動力をそのままに新たな力を養ったことで、今の彼がいる。
 
 そして、大学に入学して半年も経たずして「これまで経験したことのなかった」頂点に立った。
 
「僕はこの大会で自分の価値を上げられた。ここからは相手からも自分の見方が変わってくると思いますし、その中で何が出来るかというのが伸びしろというか、自分の成長ポイントになる」
 
 急速に進歩を遂げるこのストライカーには、まだ世代別代表の経験はない。しかし、そこに名を連ねる日は近いだろう。もしかすると鹿島は、ものすごい逸材を逃してしまったかもしれない。
 
取材・文:竹中玲央奈(フリーライター)
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