高校卒業を待たずにプロ入りだ! 名門・三菱養和が誇るU-17日本代表FWの心意気

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2017年07月19日

3か月後の大舞台を分岐点とできるか。

森山監督(写真)が中村に全幅の信頼を寄せる。3か月後のW杯に向け、U-17日本代表の仕上がりは上々だ。写真:松尾祐希

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 今後、ストライカーとして求められるのは、やはり結果だろう。今大会では3試合に出場してチームの優勝に貢献したが、自身はノーゴール。最終戦のU-17新潟選抜戦では1アシストを記録した。その一方で、何度があった好機を最後までモノにできなかった。
 
「アシストをしたので、森山(佳郎)監督からは『点を取ってこい』と言われていた。意地でも取ってやろうと思ったのですが……。(平川)怜から良いパスが来ていたんですけどね。あと一歩のところで逃してしまった」
 
 フィニッシュ精度の向上は課題のひとつだ。もちろん、国内の高校・ユースレベルでは図抜けたプレーでゴールを量産している。決定力は十二分だ。だが、中村が見定めるのはもうひとつ上のレベル。国際舞台でも発揮できるクオリティーを手に入れなければならない。
 
 どこまでも貪欲だ。さらなるパワーアップを目論み、現在は週1のペースでジムにも通っているという。そこでは通常のフィジカルトレーニングではなく、体幹を鍛えるメニューを中心に組んでいる。筋肉を付けたうえで、いかにスピードを落さずプレーできるか。身体の強さが加われば、ゴール前で当たり負けをしてシュートミスをするような場面はグッと減るはずだと、そう考えている。
 
「まだどうなるか分からないけど、希望は来年のプロ入りです。ワールドカップでアピールをしたい」
 
 3か月後の大舞台で、心身ともに充実の一途を辿る本格派はどんなパフォーマンスを披露するのか。大きなターニングポイントとなりそうだ。
 
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
 
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