高校卒業を待たずにプロ入りだ! 名門・三菱養和が誇るU-17日本代表FWの心意気

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2017年07月19日

ガンバの練習参加時に感化されたのはあの…。

規格外の得点センスを示す中村だが、本人は現状に満足していない。見据えるのはもうひとつ上のレベルだ。写真:松尾祐希

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 FW久保建英(1年)やMF平川怜(2年)のFC東京U-18コンビ、京都サンガU-18で1年時からレギュラーを掴んでいるMF福岡慎平(2年)、さらには、中3でトップチーム(川崎フロンターレ)の練習に参加したFW宮代大聖(2年)。10月、インドでのワールドカップに臨むU-17日本代表には、キラ星のごときタレントが集結している。
 
 その代表格のひとりが、名門・三菱養和ユースで活躍するストライカー、中村敬斗(2年)だ。
 
 圧倒的な脚力を生かしたドリブル突破と、両足から繰り出されるパワフルなシュートが武器。打開力とパンチ力はまさに天賦の才で、その実力は早くからチーム内で高い評価を得て、中3時からプリンスリーグ関東を戦っている。
 
 U-17日本代表にはチームの立ち上げから参加。昨年10月にインドで行なわれたアジア最終予選では6試合で5ゴールを挙げ、ワールドカップの出場権獲得に大きく貢献した。当然、本大会での活躍も期待されており、4-4-2システムの最前線、あるいはサイドハーフでどのようなプレーを見せるのか、注目が集まっている。
 
 ただ、中村自身は現状に満足していない。まだまだ物足りなさを感じているのだ。きっかけは、春先に参加したJクラブの練習参加。ガンバ大阪、FC東京、ジェフ千葉と3クラブのトレーニングに加わり、身を持ってプロのレベルを体験した。
 
 とりわけ、G大阪でお世話になったのが堂安律(現・フローニンゲン)だった。大いに学ぶ点があったという。
 
「堂安君にかなり気にかけてもらったのですが、プレーを観ていても『そこに出すの?』というプレーがけっこうあった。僕のふたつ上なだけなのに、J1の試合に出ていた。移籍するまで、J1で優勝を狙えるチームでスタメンを張っていたんですから、本当に凄いなと思った」
 
 堂安は高3でプロ契約を結んだ。高校生でプロになるとはどういうことか。どんな価値があるのか。それも、彼から学んだ。中村が来季のビジョンとして見据えるのは、高校卒業を待たずしてのプロ入り。堂安との邂逅は、メンタル面でも参考になる点が多々あった。
 
 兄貴分から得がたい刺激を受けた中村。7月15日から17日までU-17日本代表の一員として参加した国際ユースサッカー大会in新潟では、その成果をしっかりとピッチ上で体現してみせた。とりわけ、変化を示したのがプレースピード。Jクラブのトレーニングに参加したことでその速さに触れ、「確実にスピードには慣れた」と本人が語るように、海外のチームと対峙してもかつて感じていた“違い”がなくなっていた。
 
「(第2戦で戦った)メキシコとは半年前のチリ遠征でもやっているんですが、その時と比べてまったく感じ方が変わってて、普通に通用するなと思った」
 
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