「シュートが巧く見える」「雰囲気がある」。
竹本一彦GMは、獲得の経緯をこう説明する。
「うちにはドウグラスとアランがいて、ずっと外国籍枠がひとつ空いていた。どう使うべきかを考えるなかで、やはり得点を奪うというところだろうと。監督やコーチと相談しながらリストアップして、カルロスが最適な選択肢になったわけです」
Jリーグの登録ルールの関係で、カルロスが公式戦に出場できるのは7月21日以降。デビューは早くても24節・カマタマーレ讃岐戦(7月22日、味スタ)となる。当人は7月1日に来日。先週水曜日からチーム練習に合流しており、週末のホームゲーム(ファジアーノ岡山戦)ではサポーターにお披露目された。「すべての緑のユニホームを着ている人びとに力を注ぎます。一緒に目標を達成しましょう!!」と語りかけ、スタンドを沸かせた。
謎のベールに包まれていたカルロス・マルティネスとは、いったいどのような選手なのか。その力量はいかほどのものか。ロティーナ監督は「非常に能力の高いストライカーで、ゴールを決められる選手だ。すぐにフィットできると確信しているよ」と話すにとどまったが、コーチのイバン・パランコ氏がもう少し詳しく、起用のイメージなどを明かしてくれた。
「我々がいままさに必要としている、『点を取る』という部分で大きな力になってくれるはずだ。足下でボールを受けて捌くのが巧く、周囲と連動してゴールに迫る。ラストパスの質も高いし、エリア内で決定的な仕事ができる。見た感じ、ヴェルディの選手との相性は良さそうだね。柔軟性があるから、センターでもウイングでも起用できると思う。かなり期待してもらっていいはずだ」
チーム練習ではまだミニゲームしかこなしていないが、間近で接した主軸メンバーはどう見ているのか。まずは元日本代表のMF橋本英郎に訊いてみた。
「ポストプレーが得意な印象ですね。周りにボールをはたく。そこからいいポジションを取りなおして、シュートを撃てる角度をしっかり取れるから、シュートが巧く見える。一樹(平本)に似たタイプだとは思いますけど、ドリブルで行くという感じではないんかな。2トップの一角やとはまりそうですね。僕らはシュート下手なんで(笑)、期待したいと思います」
続いて、中盤の中軸である内田達也の見立ては?
「シュートに対するバリエーションが多い。エリア内で仕事する、いかにもストライカーって感じですかね。(マーカーを)外してシュートまで持っていける選手が少ないから、楽しみです。ミニゲームしか観てないですけど、足下の巧さ、シュートの巧さはかなりでした。雰囲気がありますよ。スペインの3部とかでも、あんだけ点を取るってはすごい。まだ紅白戦とかでは合わせてないんで、裏に抜けてくれるのかとか分からないけど、いまの攻撃を活性化してくれるんじゃないかと期待してます。明るい性格で、人柄もいいですよ」
いずれも、なかなかの高評価である。
攻撃の手詰まり感が強く、本格派のストライカーがいなかったヴェルディにとっては、願ってもないタレントの参戦だ。ドウグラス・ヴィエイラ、アラン・ピニェイロ、そしてカルロス・マルティネス。J2屈指の助っ人トリオと言っていいだろう。今夏のうちに、J1でのプレー経験が豊富なセンターバックを1名加えられれば、なお期待が持てるのだが……。
いずれにせよ、ヴェルディはなかなかの掘り出し物を見つけてきた。この待望のラストピース(トッティの話はさておき)を上手く取り込み、チーム力アップにつなげられるのか。数多の修羅場を潜り抜けてきたスペイン人指揮官が本領を発揮するのは、まさにこれからだ。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
「うちにはドウグラスとアランがいて、ずっと外国籍枠がひとつ空いていた。どう使うべきかを考えるなかで、やはり得点を奪うというところだろうと。監督やコーチと相談しながらリストアップして、カルロスが最適な選択肢になったわけです」
Jリーグの登録ルールの関係で、カルロスが公式戦に出場できるのは7月21日以降。デビューは早くても24節・カマタマーレ讃岐戦(7月22日、味スタ)となる。当人は7月1日に来日。先週水曜日からチーム練習に合流しており、週末のホームゲーム(ファジアーノ岡山戦)ではサポーターにお披露目された。「すべての緑のユニホームを着ている人びとに力を注ぎます。一緒に目標を達成しましょう!!」と語りかけ、スタンドを沸かせた。
謎のベールに包まれていたカルロス・マルティネスとは、いったいどのような選手なのか。その力量はいかほどのものか。ロティーナ監督は「非常に能力の高いストライカーで、ゴールを決められる選手だ。すぐにフィットできると確信しているよ」と話すにとどまったが、コーチのイバン・パランコ氏がもう少し詳しく、起用のイメージなどを明かしてくれた。
「我々がいままさに必要としている、『点を取る』という部分で大きな力になってくれるはずだ。足下でボールを受けて捌くのが巧く、周囲と連動してゴールに迫る。ラストパスの質も高いし、エリア内で決定的な仕事ができる。見た感じ、ヴェルディの選手との相性は良さそうだね。柔軟性があるから、センターでもウイングでも起用できると思う。かなり期待してもらっていいはずだ」
チーム練習ではまだミニゲームしかこなしていないが、間近で接した主軸メンバーはどう見ているのか。まずは元日本代表のMF橋本英郎に訊いてみた。
「ポストプレーが得意な印象ですね。周りにボールをはたく。そこからいいポジションを取りなおして、シュートを撃てる角度をしっかり取れるから、シュートが巧く見える。一樹(平本)に似たタイプだとは思いますけど、ドリブルで行くという感じではないんかな。2トップの一角やとはまりそうですね。僕らはシュート下手なんで(笑)、期待したいと思います」
続いて、中盤の中軸である内田達也の見立ては?
「シュートに対するバリエーションが多い。エリア内で仕事する、いかにもストライカーって感じですかね。(マーカーを)外してシュートまで持っていける選手が少ないから、楽しみです。ミニゲームしか観てないですけど、足下の巧さ、シュートの巧さはかなりでした。雰囲気がありますよ。スペインの3部とかでも、あんだけ点を取るってはすごい。まだ紅白戦とかでは合わせてないんで、裏に抜けてくれるのかとか分からないけど、いまの攻撃を活性化してくれるんじゃないかと期待してます。明るい性格で、人柄もいいですよ」
いずれも、なかなかの高評価である。
攻撃の手詰まり感が強く、本格派のストライカーがいなかったヴェルディにとっては、願ってもないタレントの参戦だ。ドウグラス・ヴィエイラ、アラン・ピニェイロ、そしてカルロス・マルティネス。J2屈指の助っ人トリオと言っていいだろう。今夏のうちに、J1でのプレー経験が豊富なセンターバックを1名加えられれば、なお期待が持てるのだが……。
いずれにせよ、ヴェルディはなかなかの掘り出し物を見つけてきた。この待望のラストピース(トッティの話はさておき)を上手く取り込み、チーム力アップにつなげられるのか。数多の修羅場を潜り抜けてきたスペイン人指揮官が本領を発揮するのは、まさにこれからだ。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)