ヤン・ヨンソン新監督が丹羽大輝の個性をどう判断するか。
決して身体能力が高いわけでもない。足下の技術が精緻なわけでもない。だが、それでもG大阪の最終ラインを司り、2014年の3冠をはじめ、タイトル奪取に貢献して日本代表にも選出された実力は「自分のスタイルは、なかなか(周りに)伝わりにくいが、よく見ていたら仕事をしている」という彼自身の言葉に集約されていよう。ボールがない場所でも力を発揮できる頭脳と冷静さは、残留争いの渦中で熱くなりがちな広島に必要な個性だ。
ただ、丹羽は決して「クール」ではない。「生きるか死ぬかという戦いの中で、チームにも広島の街をも明るくしてくれる存在」と足立修強化部長はその個性を称賛する。
例えば、大阪と広島の間で静かに存在する「お好み焼き問題」。大阪生まれの彼は当然大阪派かと思いきや「実家でもこちら(広島)側のお好み焼きを焼いていましたし、広島でお好み焼きを食べるのが楽しみ」と、広島人が忌み嫌う「広島焼き」という呼称を使わないどころか「広島風」という言葉も選択しないことで、まず広島人の心を掴んだ。
トレードマークであるマウスピースも紫に変え、記者会見当日にすぐ広島のローカルニュースの街角インタビューのコーナーに飛び入り的に出演してクイズに挑戦、サポーターを驚かせた。同じ北京五輪世代である千葉・青山敏弘・水本裕貴に刺激を与え、特に千葉とコンビを組んで、既にチームの盛り上げ隊として賑やかに振る舞っている。登録前から既に、期待に応えているのである。
ヤン・ヨンソン新監督が丹羽大輝の個性をどう判断するか。最終ラインだけでなくボランチの経験もある彼の存在をどうチームの中に組み込んでいくか。残留に向けての大きなミッションとなる。ヨンソン新体制発足は18日。リーグ再開までの2週間が広島にとっても丹羽にとっても勝負がかかる。
取材・文:中野和也(紫熊倶楽部)
ただ、丹羽は決して「クール」ではない。「生きるか死ぬかという戦いの中で、チームにも広島の街をも明るくしてくれる存在」と足立修強化部長はその個性を称賛する。
例えば、大阪と広島の間で静かに存在する「お好み焼き問題」。大阪生まれの彼は当然大阪派かと思いきや「実家でもこちら(広島)側のお好み焼きを焼いていましたし、広島でお好み焼きを食べるのが楽しみ」と、広島人が忌み嫌う「広島焼き」という呼称を使わないどころか「広島風」という言葉も選択しないことで、まず広島人の心を掴んだ。
トレードマークであるマウスピースも紫に変え、記者会見当日にすぐ広島のローカルニュースの街角インタビューのコーナーに飛び入り的に出演してクイズに挑戦、サポーターを驚かせた。同じ北京五輪世代である千葉・青山敏弘・水本裕貴に刺激を与え、特に千葉とコンビを組んで、既にチームの盛り上げ隊として賑やかに振る舞っている。登録前から既に、期待に応えているのである。
ヤン・ヨンソン新監督が丹羽大輝の個性をどう判断するか。最終ラインだけでなくボランチの経験もある彼の存在をどうチームの中に組み込んでいくか。残留に向けての大きなミッションとなる。ヨンソン新体制発足は18日。リーグ再開までの2週間が広島にとっても丹羽にとっても勝負がかかる。
取材・文:中野和也(紫熊倶楽部)