特別だった新潟戦での自身10試合ぶりのゴール。「目の前に誰かいたら怪我をしていただろうね(笑)」
[J1 18節]浦和レッズ 2-1 アルビレックス新潟/7月9日/埼玉スタジアム
垂れ込めていた重苦しい空気を吹き飛ばした。言葉狩りのように持ち上がったペトロヴィッチ監督の辞任問題など周囲が騒がしくなるなか、その瞬間、この新潟戦に誰よりも強い気持ちで臨んでいたのは、この男だったのかもしれないと気付かされた。
「目の前に誰かいたら怪我をしていただろうね(笑)」
ラファエル・シルバはゴール裏のサポーターの前で咆哮を上げ、固めた両拳を何度も繰り返し突き上げて歓喜した。今季7ゴール目。浦和に加入してから、もっとも喜びを爆発させたのではないだろうか。
しかも、昨季まで在籍した新潟を相手に決めた2-1とする逆転弾――。
79分、関根の強烈なシュートで得たCK。柏木の正確なキックに、ペナルティエリアの後方からニアへと走り込むと見せかけマークを外す。そして、機敏に中央からゴール前へ飛び込む。そこで体重を乗せて狙いすましたヘディングシュートは、一旦、GK守田にセーブされる。
スピードに乗っていたR・シルバはそのまま勢い余ってゴールラインを割りそうになるが……。崩れた態勢のまま身体を投げ出し、懸命に右足でボールを捉え、浦和に決勝ゴールをもたらした。高い身体能力とテクニック、そしてゴールへの執念。これを渾身の一撃と呼ぶのだろう。
試合後、R・シルバはホッと安堵した表情を浮かべた。
「背負っていたいろいろなネガティブな重荷を、あのゴールで、ようやく降ろせたよ」
8節・清水戦までに6ゴールを量産し、序盤の快進撃に大きく貢献。チームも首位に導いた(8節時点、2位・G大阪と勝点4差が開いていた)。しかし、4月30日の大宮戦以降は9試合ノーゴール。その間に負傷による欠場も増え、チームの成績は下降線を辿る。
それだけに彼は責任を痛感していた。
「チームが難しい状況にあるなか、ポジティブになれる結果を示せて良かった。何よりもチームの勝利に貢献できたことがね。みんなの諦めない姿勢が、この結果につながったんだ」
垂れ込めていた重苦しい空気を吹き飛ばした。言葉狩りのように持ち上がったペトロヴィッチ監督の辞任問題など周囲が騒がしくなるなか、その瞬間、この新潟戦に誰よりも強い気持ちで臨んでいたのは、この男だったのかもしれないと気付かされた。
「目の前に誰かいたら怪我をしていただろうね(笑)」
ラファエル・シルバはゴール裏のサポーターの前で咆哮を上げ、固めた両拳を何度も繰り返し突き上げて歓喜した。今季7ゴール目。浦和に加入してから、もっとも喜びを爆発させたのではないだろうか。
しかも、昨季まで在籍した新潟を相手に決めた2-1とする逆転弾――。
79分、関根の強烈なシュートで得たCK。柏木の正確なキックに、ペナルティエリアの後方からニアへと走り込むと見せかけマークを外す。そして、機敏に中央からゴール前へ飛び込む。そこで体重を乗せて狙いすましたヘディングシュートは、一旦、GK守田にセーブされる。
スピードに乗っていたR・シルバはそのまま勢い余ってゴールラインを割りそうになるが……。崩れた態勢のまま身体を投げ出し、懸命に右足でボールを捉え、浦和に決勝ゴールをもたらした。高い身体能力とテクニック、そしてゴールへの執念。これを渾身の一撃と呼ぶのだろう。
試合後、R・シルバはホッと安堵した表情を浮かべた。
「背負っていたいろいろなネガティブな重荷を、あのゴールで、ようやく降ろせたよ」
8節・清水戦までに6ゴールを量産し、序盤の快進撃に大きく貢献。チームも首位に導いた(8節時点、2位・G大阪と勝点4差が開いていた)。しかし、4月30日の大宮戦以降は9試合ノーゴール。その間に負傷による欠場も増え、チームの成績は下降線を辿る。
それだけに彼は責任を痛感していた。
「チームが難しい状況にあるなか、ポジティブになれる結果を示せて良かった。何よりもチームの勝利に貢献できたことがね。みんなの諦めない姿勢が、この結果につながったんだ」