この夏必見の好タレント! 昌平が誇るプレーメーカーの評価はなぜそうも高いのか

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2017年07月09日

狙うは初の日本一、そして自身のプロ行きだ。

山下の才能を見極め、昌平に誘ったのがこの藤島監督だ。慧眼の指揮官地の出会いが大きな転機に。写真:松尾祐希

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 中3の夏休みが終わりかけたころ、関東リーグの柏レイソルU-15戦に足を運んだ指揮官は、途中からピッチに立った山下のテクニックに目を奪われた。ウチであれば山下の技術力を活かしてあげられるのではないか──。試合後、山下に声を掛けたという。
 
 山下は、その想いに感銘を受けたという。
 
「嬉しかったですね。自分は身長が低くて、フィジカルコンタクトにも弱い。そういう意味では、昌平のポゼッションサッカーのスタイルが合っているのかもしれないと思いました」
 
 自ら昌平の試合を観戦に訪れ、個々の技術を活かしたスタイルの中でプレーする自身の姿を思い描いた。意を決して昌平の門を叩き、高校入学後に身長が伸びるとフィジカル強化にも努め、レッズジュニアユースで培った才能を一気に開花させていく。大きな信頼を寄せて起用してくれた藤島監督。すべては、あの出会いが始まりだった。
 
 目標は、高卒でのプロ入りだ。ただ、現時点で具体的なオファーは届いておらず、7月29日に幕を開けるインターハイでの活躍がひとつの鍵となるだろう。思えば、昨年の針谷と松本もそうだった。夏の大舞台で自身の力を証明し、そこから契約を勝ち取ったのだ。先輩たちと同じ道を歩むためにも、昌平を昨年以上の結果に導く覚悟だ。つまりは日本一の座だ。
 
 浦和時代のチームメイトであるDF橋岡大樹(浦和ユース/3年)とは、いまでも仲がいい。かつての僚友が名を連ねるU-18日本代表入りもひとつの目標だ。
 
 夏の仙台で妙技を披露するだろう、昌平の背番号7。本格化の気配を漂わせる好タレントに注目だ。
 
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
 
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