「同じ高校の先輩やライバル校のエースだった人と一緒にやれて、すごく楽しい」(青木)
そして圧巻は30分のシーンだ。自陣で田口がルーズボールを拾うと、中央に顔を出した青木へ縦パス。相手MFがプレスを掛けて来るのを冷静に見て、青木は左の和泉へダイレクトヒールパス。和泉はそのままドリブルで持ち込み、シモビッチとのワンツーからシュートを放った。これはDFに当たって枠をそれたが、『千葉二強トライアングル』が織り成す左サイドは、まさにこの試合のホットスポットになっていた。
後半に入っても、56分に左サイドを突破した青木のパスを中央で受けた和泉が、杉森へ絶妙なスルーパスを送り込んで、決定的なチャンスを演出。しかし、GKと1対1になった杉森のシュートは左外に外れて行くなど、再三左サイドが作り出すチャンスをモノに出来なかった代償はあまりにも大きかった。
65分、67分と立て続けに途中出場のFWドウグラス・ヴィエイラにゴールを奪われ、結果は1-2の敗戦。「勝たなければいけない試合だった」と名古屋の選手が異口同音に肩を落としたように、終始ペースを握りながらも試合を決められず逆転を許すという、典型的なパターンで逆転負けを喫してしまった。
だが、左サイドの『トライアングル』の出来は、今後の名古屋にとってひとつの光となったことは間違いなかった。
「お互いを見合えて、ふたりともボールコントロール、キックもすごく正確なので、僕は大きな信頼感を持って走ることができる。こうして同じ高校の先輩や、ライバル校のエースだった人と一緒にやれて、すごく楽しいですし、ノビノビやらせてもらっています」(青木)
「前節から青木と一緒に(左サイドを)やっていますが、お互いの特徴も分かっているし、青木の動きを見て、かつ自分も絡みながらプレーをする連係は、まだ日が浅くても出来ている手応えがあります。青木と泰士くんとは高校的にはライバル関係でしたが、こうやってチームメイトとして、スムーズな連係ができているので、もっと高めていけると思います」(和泉)
昨日の敵は今日の友――。ハイレベルなバトルで揉まれてきた青と赤の炎が混ざり合い、名古屋の左サイドをホットスポットにした『千葉二強トライアングル』。今後、さらに連係を深めていけば、より相手にとって脅威となるコンビネーションを紡ぎ出していくだろう。敗れはしたが、今日の試合はそのポテンシャルを確かに示した一戦であった。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
後半に入っても、56分に左サイドを突破した青木のパスを中央で受けた和泉が、杉森へ絶妙なスルーパスを送り込んで、決定的なチャンスを演出。しかし、GKと1対1になった杉森のシュートは左外に外れて行くなど、再三左サイドが作り出すチャンスをモノに出来なかった代償はあまりにも大きかった。
65分、67分と立て続けに途中出場のFWドウグラス・ヴィエイラにゴールを奪われ、結果は1-2の敗戦。「勝たなければいけない試合だった」と名古屋の選手が異口同音に肩を落としたように、終始ペースを握りながらも試合を決められず逆転を許すという、典型的なパターンで逆転負けを喫してしまった。
だが、左サイドの『トライアングル』の出来は、今後の名古屋にとってひとつの光となったことは間違いなかった。
「お互いを見合えて、ふたりともボールコントロール、キックもすごく正確なので、僕は大きな信頼感を持って走ることができる。こうして同じ高校の先輩や、ライバル校のエースだった人と一緒にやれて、すごく楽しいですし、ノビノビやらせてもらっています」(青木)
「前節から青木と一緒に(左サイドを)やっていますが、お互いの特徴も分かっているし、青木の動きを見て、かつ自分も絡みながらプレーをする連係は、まだ日が浅くても出来ている手応えがあります。青木と泰士くんとは高校的にはライバル関係でしたが、こうやってチームメイトとして、スムーズな連係ができているので、もっと高めていけると思います」(和泉)
昨日の敵は今日の友――。ハイレベルなバトルで揉まれてきた青と赤の炎が混ざり合い、名古屋の左サイドをホットスポットにした『千葉二強トライアングル』。今後、さらに連係を深めていけば、より相手にとって脅威となるコンビネーションを紡ぎ出していくだろう。敗れはしたが、今日の試合はそのポテンシャルを確かに示した一戦であった。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)