【ミラン番記者】去りゆく本田圭佑にいま思うこと。3年半を総括して採点すると…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年06月10日

真摯な姿勢は誰もが認め賞賛するものだった。

14-15シーズンは開幕7試合で6得点・2アシストを記録。ミラン時代のハイライトと言える活躍を演じた。(C)Getty Images

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 なぜモンテッラはこれほど頑なに本田を使わないのか? それこそ何度も我々が投げかけてきた疑問だ。そして正直、それに対する明確な答えは得ることができなかった。時に全く違うポジションの選手を使ってさえいるのに、本田には声を掛けなかった。
 
 モンテッラが重用したスソ、ジャコモ・ボナベントゥーラ、ジェラール・デウロフェウはたしかに素晴らしいアタッカーだが、リオネル・メッシやクリスチアーノ・ロナウドではなく、本田と天と地ほどの差があるかと言えば、決してそうではない。彼らのほうが俊敏かつボール扱いが上手く、ほんの少しだけ多くチャンスを作り上げることができるだけだ。それなのに本田はほとんど起用されなかった。
 
 本田圭佑という名前を聞いて、ミラニスタが思い起こすこと。それは“プロフットボーラーの鏡”と言ってもいいその態度だろう。日々の練習に対する姿勢、どんな扱いを受けても表立ってはほとんど愚痴を漏らさず、そしてボローニャ戦の時のように必要な時はいつも準備ができている。モンテッラ自身も言っている。
 
「本田は他の選手とは違う精神を持ってピッチに降りている」
 
 まあ言い換えれば、「もし使わなくとも、本田は理解してくれる」ということになるのかもしれないが……。
 
 とにかく彼の仕事に対する真摯な姿勢は、歴代の指揮官、チームメイト、クラブスタッフ、サポーターの誰もが認め賞賛するものだった。
 
 ミランにおける本田の活躍の代表格といえば、最後に見せた精度の高い直接FKと、開幕7試合で6得点・2アシストを記録した2014-15シーズン序盤だろう。あの時の本田の活躍は本当に目覚ましく、まさにミランの中心だった。当時の副会長アドリアーノ・ガッリアーニはこう誇ったものだ。
 
「本田の活躍を見たかね? 彼を獲得したのはマーケティングのためだなどと言ったやつはいったい誰だったかね?」
 
 本田がミランで顔見世をした日は、たしかに普通ではなかった。サン・シーロのエグゼクティブルームにはレッドカーペットが敷かれ、世界中のTVクルーが中継し、ミランは本田一人のためにわざわざロゴまで作成した。何かあると勘ぐられてもおかしくはない。
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