【総体】水面下で争奪戦!? プロスカウトが熱視線を送る神村学園の絶対エース

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2017年05月29日

改善されたのは「パスの質」と「右足」。

県予選決勝の鹿児島実戦を1-0でモノにし、感極まったのだろう。殊勲弾を挙げた主将は、人目を憚らず泣いた。写真:安藤隆

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 ひとつは、パスの質向上。「自分も活きながら、味方も活かせるようになれば相手にとって止めようもない選手になれる」と話す。これまではFWやサイドハーフでプレーしてきたが、今季からトップ下に配されたのも影響しているのだろう。自慢のドリブルに加え、新たな武器に磨きをかける。
 
 もうひとつは、苦手としていた右足の改善だ。高橋は「選手権予選決勝で右足シュートを外してしまったのが悔しくて、ちょっとずつ右足シュートの練習をしている。いままでは右足でシュートが撃てても左足に持ち替えていたけど、いまは右で撃つ恐怖がなくなった」と打ち明ける。
 
「活躍を見せる舞台が県と全国ではまったく違う。全国で活躍するのが今年の絶対条件だと思う」と、そう意気込んで挑んだ今回のインターハイ予選。大会序盤こそ守備を固めた相手に苦しんだが、山場を迎えた準々決勝以降は大暴れ。2得点・3アシストの活躍で樟南を下す立役者になると、続く鹿児島との準決勝ではCKを直接決めて、全国行きに王手をかけた。
 
 準決勝で鹿児島城西が敗れたため、生駒とのリベンジマッチにはならなかったが、決勝では「仁の分まで」という想いを胸に躍動。自ら決勝ゴールを奪い、初の全国行きを手繰り寄せた。
 
 決して順風満帆とは言えなかった日々を経て、悔しさをバネに、一歩ずつ着実に成長を遂げてきた高橋大悟。全国にその名を轟かせ、またひとつ上のステージへ──。日進月歩の進化を続ける。

取材・文:森田将義(フリーライター)
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