【U-20W杯で考える】殴られて初めて目が覚める日本… 立ち上がりの弱さが意味するものとは

カテゴリ:日本代表

熊崎敬

2017年05月28日

メディア不在のイタリアは誰が活躍しても騒ぎにはならないが…。

積極的にボールに絡んだ堂安は、2ゴールで日本を決勝トーナメント進出に導いた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 だが、すべてがいい経験だ。イタリアやウルグアイの選手たちは、U-20ワールドカップに出なくても、手近なところでいい経験を積むことができる。だが日本は、前述したようにそういう環境ではないからだ。
 
 2対2でオーケイ、最後はタイムアップを待ちましょう――。こうした奇妙な状況でのプレーも、この大会に出なければ経験できないことだった。
 
 日本のU-20ワールドカップは、さらに続くことになった。1試合でも多く経験できるというのは素晴らしいこと。素直に喜びたい。
 
 それから堂安、彼は本当に大きな仕事をした。
 メディアのいないイタリアでは、誰が活躍しても国内では騒ぎにならない。だが、日本は違う。明日の新聞やテレビで、彼はヒーローのように扱われるだろう。
 
 つまり、このイタリア戦を境に堂安は世間に認知された。名前を覚えてもらうということは、期待される選手になるということ。これはいいことだと思う。期待されればされるほど、選手は自覚を増すからだ。
 そういう選手が、次のゲームでも出てきてほしい。
 
取材・文:熊崎 敬(スポーツライター)
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