【黄金世代・復刻版】1999 ワールドユース激闘録~銀色の軌跡(後編)

カテゴリ:特集

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年05月08日

攻守ともにベストパフォーマンス!!

快進撃の陰の立役者が、右サイドに配備された酒井(左)だ。守備のタスクを担いつつ、時折放つアーリークロスが秀逸だった。写真:ヤナガワゴッー!

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[準々決勝:日本 2-0 メキシコ]
 
得点者=本山(4分)、小野(24分)
 
出場メンバー:GK南/DF辻本、手島、中田/MF遠藤、酒井、本山(55分・石川)、小笠原、小野/FW高原(86分・播戸)、永井(63分・高田)
 
攻守ともにベストパフォーマンス!!
 
 過去最高の成績を掴むために、日本が打ち破らなければならないのが「8(エイト)の壁」だ。
 
 だが、当初日本が想定していた相手はメキシコではなかった。優勝候補の一角に挙げられたアルゼンチンが、なんと決勝トーナメント1回戦で中米の雄によもやの黒星を喫したのだ。
 
「幸運な組み合わせだ」とポジティブに見る向きと、「ノーマークであるがゆえにメキシコは不気味な存在」と警戒心を強める意見が入り混じる。いずれが正しかったのかは判然としないが、試合開始直後、臆することなくスタートダッシュを仕掛けたのは日本だった。
 
 4分、右サイドを打破した酒井のクロスに、逆サイドをフリーで駆け上がった本山が頭でピタリと合わせる。あまりにあっさり決まった先制点。日本は一気呵成に波に乗り、攻守両面でハイパフォーマンスを連発していく。
 
 スピーディーで正確、かつ多彩なパスワークでメキシコを翻弄する日本。24分には先制ゴールとほぼ同じ展開から、小野が狙い済ましたヘッドでゴールネットを揺らして2-0とする。メキシコの戦意をくじくに十分な一撃だった。
 
 メキシコは鋭い軌道のミドルを何度か放ったが、枠を外したり、GK南の好セーブに遭うなどゴールは遠いまま。快進撃を支えた主将のマルチネスを怪我で欠いたのが痛かった。精神的支柱を欠き、それまでの好パフォーマンスは最後まで見られなかった。
 
 日本は今大会でベストと言える出色の出来。観客を大いに沸かせた若きタレント集団はついに宿願を果たし、ベスト4に名乗りを上げたのだった。
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