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【G大阪】本格ブレイクを予感させる浪速の至宝、堂安律「見返してやろうという想いでいた」

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2017年04月22日

“足”に表われた頑張り。真摯に課題と向き合う。

ついに待望のJ1初ゴール! ゴール裏のサポーターとチームメイトに祝福される。写真:川本学

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 できるプレーを全力でやり遂げる。自分になにができるかを冷静に見極めれたことは、パフォーマンスに好影響を与えた。
 
 堂安の課題として挙げられたのが、ボールに関わる回数の少なさと、オフザボールでの動きの質。この両方が格段に良くなった。昨年までであれば、ボールを持って違いを作れても、ボールが回ってこなければ試合から消えることもしばしば。それは本人も自覚しており、昨年のU-19日本代表合宿に参加した際も、「ボールを持てばキレているイメージはあるけど、まだオフの時に絡めていないところの数が多い」と話していた。
 
 それが大宮戦では、前半から右へ左へと動き回り、ボールを引き出しては収める任務を遂行。流動的な動きはチームの狙いとして求められたものだったが、彼の動き出しとボールキープは試合を通じて相手DF陣の脅威となっていた。
 
「律がサイドに流れることで起点ができるし、あそこでボールキープができる。それが上手くいったのかなと思う」
 
 藤春廣輝の言葉通り、堂安の献身的な動きがなければ、チームの攻撃に奥行きは生まれず、藤本淳吾や泉澤仁の良さは引き出されなかっただろう。彼の頑張りは“足”にも表われており、60分の時点で右足のふくらはぎがツっていた。その状態から2得点を奪ったのだから恐れ入る。
 
 堂安は愚直なプレーで常に試合に関わり続け、ゴールという結果を残した。
 
「90分のなかでボールに関与する時間が少なくて、消える時間が長い。だから、ボールを持っていない時間に少しでも絡めるようにやってほしいと言われていた」
 
 長谷川監督にも課題を指摘されていたが、大宮戦でようやく目に見える形で答を出した。
 
 来月のワールドカップでは、U-20日本代表のエースとしての奮迅の働きが期待される。大宮戦であらためて垣間見せた、底知れぬポテンシャル。本格ブレイクを予感させるハイパフォーマンスだった。
 
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
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