北朝鮮の知られざる「エリート育成法」とは? セリエAで初ゴールを奪うFWも!

カテゴリ:ワールド

片野道郎

2017年04月15日

スペインとイタリアのアカデミーに複数の若手を送り込む。

北朝鮮は若手を欧州に送り込むことで、エリート選手育成に乗り出している。(C)Getty Images

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 マスコミレベルではともかく、スカウティングのエキスパートの間ではこれだけ注目される存在だったにもかかわらず、これまでどの欧州プロクラブにも所属しないままだったのは、FIFAが18歳以下の国際移籍を禁止しているため。1998年9月11日生まれのハンは昨年9月に満18歳を迎え、ようやく国際移籍が可能になったのだ。
 
 今回、カリアリに選手登録されるまでの前所属クラブは、北朝鮮のFCチョビョン(軍直轄のエリート育成クラブ)とされている。しかし、彼がこれまで北朝鮮国内でプレーしていたかというと、実はそうではない。少なくとも2014年から彼を含めて10人を越える北朝鮮のエリートが、スペインとイタリアの育成アカデミーに所属してトレーニングを重ねてきているからだ。
 
 北朝鮮サッカー協会は数年前から、バルセロナにある『フンダシオン・マルセット』、ペルージャの『インターナショナル・サッカー・マネジメント(ISM)』という2つのアカデミーと提携して育成年代のエリート選手を送り込み、組織的な形で代表チームの強化を図っている。
 
 ハンも名目上はFCチョビョンに籍を置きながら、2014年にスペイン、2015年以降はイタリアでアカデミーに所属して、トレーニングを積んできた。公式戦でのプレーは、北朝鮮代表として出場する各年代の国際トーナメントのみだったようだ。
 
 ペルージャのISMアカデミーは、2014年から北朝鮮の育成年代エリートを受け入れている。現地の語学学校に登録して学生ビザを取得させ、学生の身分でアマチュアプレーヤーとしてアカデミーに参加してトレーニングを行なうというのが、そのカラクリだ。
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