【コラム】BBCは下り坂…それでもジダンはイスコやモラタにベンチを強いるのか?

カテゴリ:メガクラブ

工藤拓

2017年03月02日

影響力の低下は数字にも如実に表われている。

モラタ(左)とイスコ(右)はピッチに出ればしっかり結果を残している。ベンチを温めさせるにはもったいないタレントだ。(C)Getty Images

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 32歳を迎えたC・ロナウドはパフォーマンスの低下が著しく、頼みの得点数も7年ぶりに年間50ゴールを下回るペースに止まっている(3月2日時点で25ゴール)。ポストプレーやスペースメイクなどゴール以外の貢献度が高いベンゼマも今シーズンは決定力不足が目につき、モラタに代えるべきとの声が高まっている。ベイルはパフォーマンス以前の問題として、相変わらず怪我が多い。
 
 こうした状況下、1年前はチーム総得点の69%を占めていたBBCのゴール数は、現時点で41%まで落ちている。その影響力は確実に弱まっていると言わざるをえない。
 
 その傍ら、イスコやモラタ、ルーカス・バスケス、マルコ・アセンシオら出場機会に飢えている若手たちは、限られたチャンスを生かして結果を出してきた。しかも守備面でのハードワークを厭わぬ彼らが出ている時のほうが、チームの攻守のバランスは確実に向上する。
 
 守備面のリスクは健在ながら、攻撃面の利点は減っている――。それでもこれまで通りBBCに絶大な信頼を与えるのか? 今シーズンはここまでいずれかが欠ける状態が続いてきたが、3人が揃った今後は、指揮官の決断が問われることになる。
 
 チャンピオンズ・リーグとリーガ・エスパニョーラが佳境を迎える残り3か月、はたしてジダンはどんな采配を揮うのか。
 
文:工藤拓
 
【著者プロフィール】
1980年、東京都生まれ。桐光学園高、早稲田大学文学部卒。三浦知良に憧れて幼稚園からボールを蹴りはじめ、TVで欧州サッカー観戦三昧の日々を送った大学時代からフットボールライターを志す。その後EURO2004、W杯ドイツ大会の現地観戦を経て、2006年よりバルセロナへ移住。現在は様々な媒体に執筆している。
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