【コラム】BBCは下り坂…それでもジダンはイスコやモラタにベンチを強いるのか?

カテゴリ:メガクラブ

工藤拓

2017年03月02日

攻撃面のメリットが守備面のデメリットを覆い隠せなくなってきた。

昨シーズンと比べて影響力が劣化しているBBC。ジダンはアンタッチャブルと強調するが……。(C)Getty Images

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 2月26日に行われたリーガ・エスパニョーラ24節、ビジャレアル戦のキックオフ前。レアル・マドリーのベンチに座るイスコが「俺は二皿目か」と言うと、隣のアルバロ・モラタが「そして俺はデザートだ」と答えるやりとりがテレビカメラに捉えられた。
 
 これはナチョにユニホームを求めるも断られたベンチ裏のファンが、その隣に座るイスコとモラタに同じくシャツを求めてきたことを受けて口にした、軽い冗談だった。
 
 しかし、試合直後にはその事実が判明しておらず、多くの人間が異なる解釈をした。いくら活躍しても「一皿目」、つまり先発にはなれない自分達の立場を皮肉った言葉だと考えたのだ。
 
 3か月の故障離脱を経て復活したガレス・ベイルが先発復帰し、そのベイル、カリム・ベンゼマ、クリスチアーノ・ロナウドの「BBC」が久々にスタートから揃い踏みしたこの日、マドリーを救ったのは他でもない途中出場のイスコとモラタだった。
 
 0−2で迎えた58分に登場したイスコは、停滞していたマドリーの攻撃に速さと深みを加え、64分のベイルのゴールの起点となった。77分にカリム・ベンゼマに代わって投入されたモラタはワンチャンスを生かし、83分にヘディングで決勝点をねじ込んだ。
 
 限られた出場機会を生かして結果を出した2人はしかし、今後も多くの試合でベンチを温めることになるだろう。前線に並ぶのはジネディーヌ・ジダン監督がアンタッチャブルと公言しているBBCであり、攻守にハードワークが求められる中盤のファーストチョイスもルカ・モドリッチ、トニ・クロース、カゼミーロの3人と決まっているからだ。
 
 しかし、マドリーのBBCは攻撃面で驚異的な破壊力を誇る反面、守備面での貢献度が極端に低い。それでも昨シーズンまでは攻撃面のメリットが守備面のデメリットを大きく上回ってきたのだが、今シーズンはメリットのほうが落ち込んでいることでその不可侵性が疑問視され始めている。
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