流れの中から初ゴール! 久保裕也が掴んだ「手応え」と「課題」

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2017年02月27日

課題を指摘されるも、不満は漏らさず。

昨年11月の代表戦では先発起用され、チャンスにも絡んだ久保。代表戦には並々ならぬ思いもあるが、今はクラブでの戦いに集中する構えだ。 (C) SOCCER DIGEST

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 しかし、フィジカル面とコンディション面では、久保に課題が残った。
 
 まずはフィジカル面。久保は「ハーフタイムに監督から『もっと体を張れ』と言われました」と証言する。さらに「ここに来る前から対人の部分、フィジカルのパワーの部分がまだまだだと言われてます。僕もそれを感じてますし、そこが課題かなと思ってます」とも吐露している。
 
 さらにコンディション面もまだ不十分だ。エクセル・ムスクロン戦では、膝に手を置くシーンも目に付き、77分でベンチに退いた。これで5試合連続の途中交代だ。しかし、本人は不満を漏らしてはいない。
 
「自分的にちょっとあまりスプリントしきれてなかった。体力的な部分ではなく、筋肉がちょっとキツかった。もうちょっとトレーニングしていきます。監督は僕の仕草を見ていたと思うので。なんとなく交代するなというのは分かってました。別にそこに文句はない。チームが勝てばいいですし、僕はコンディションを上げていくだけです」
 
 最下位のチームが相手だったとは言え、ヘントは3-0と快勝し、順位も8位から7位に上がった。久保はヤングボーイズ在籍時に出場歴があるため、ヘントの一員としてヨーロッパリーグに出ることは叶わないが、今のチームにはトッテナムを破って16強入りを果たした勢いがある。
 
 プレーオフ制を採用するベルギーリーグのレギュラーシーズンは残り2試合。優勝、そして来シーズンの欧州カップ戦出場権を争う“プレーオフ1”に進出するためにも、ヘントにとって本当に重要なゲームになる。
 
 3月末には代表戦もあるが久保は、「それよりも次の2試合に集中してやらないといけない。それが終わってから選ばれるかどうか考えていきたいです」と、チームのサバイバルマッチに全力を尽くす構えだ。
 
文:中田 徹
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