小林祐希が激白するリーダー論。代表でも“長谷部超え”を目指す

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2017年01月20日

「俺は常に熱い気持ちで戦える」と語る小林の覚悟とは?

ヘーレンフェーンではコンスタントに出場機会を得ている小林。しかし、そうした状況にも満足することなく、さらなる高みを目指している。 (C) Getty Images

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 11月の代表戦では原口元気、大迫勇也、清武弘嗣がハイパフォーマンスを発揮し、“世代交代”への機運が高まった。それがまた、ベテラン勢の巻き返し、小林のようなボーダーライン上の選手の台頭の期待にも繋がっている。健全な競争が働き出したわけだ。
 
 トップ下でのプレー願望が強い小林だが、クラブでアンカーを務めていることもあって、代表での狙い所はボランチのポジションだろう。
 
「常に声を出し続けたり、味方を鼓舞し続けたり、レフェリーを巻き込んで味方に付けないといけないことも考えると、ボランチは“リーダー”じゃないといけないポジションです。代表でもリーダーとしてやりたいし、なるんだったら、もちろんキャプテンマークを付けたいと思っています」
 
 チームキャプテンへの憧れを口にする小林はさらに続ける。
 
「俺は常に熱い気持ちで戦えるし、相手が誰だろうが関係ない気持ちで戦える。まず代表の選手としてピッチの上に立つのは大変なこと。そしてキャプテンマークはチームに一人しか巻くことができない。それを守り続けている長谷部さんはすごい。だけど、追い越していかないといけない。そのぐらいリーダーとして自覚を持ってヘーレンフェーンでやって、日本代表に行っても自分がリーダーだという気持ちでピッチに入って練習し、試合に出る。それが大事だと思います」
 
 高い意識を持っていることを隠さない小林は、「お前は19歳の時、ヴェルディでキャプテンをやって潰れたじゃないか」と指摘されることも予想している。あの時、小林は「サッカーが嫌いになりそうだった」という。
 
 2012年にジュビロ磐田に移籍したのは、そういったプレッシャーからの逃げだったということを否定しない小林は、「今は違う。キャプテンマークを着けても着けなくても、今は俺がリーダーだと思ってやっています。代表で10番を着けたいという思いと同じぐらい、キャプテンもやりたいと思ってます。それぐらい、覚悟があります」と語った。
 
 オランダで心技体の充実を見せる小林。“リーダー”としてのさらなる成長が楽しみだ。
 
取材・文:中田徹
 
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