保守的なイタリアのサポーターの反応はさほど悪くないようだ。
イタリア国内はもちろん、欧州のメガクラブにおいて、これまでに例がない斬新な試みだけに、サポーターのあいだでもこのロゴマークに対しては意見が分かれている。
イタリアのマスコミは、話題作りのために否定的な意見を取り上げがちな傾向があるが、トリノに本拠を置くスポーツ紙『トゥットスポルト』のウェブサイトが行なったアンケートでは、賛成48パーセント、反対52パーセントという結果が出ている。
賛否は実質半々といったところで、イタリアのサポーターは総じて保守的な傾向が強いことを考えると、反応としてはそれほど悪いものではないと言える。
ちなみに、今回の新ロゴをめぐって最も話題になったのは、新ロゴ発表の2週間前に、現在のエンブレムのタトゥーを背中に入れた熱烈なユベンティーノのことである。
ケビンという名のこのサポーターは、サブカルチャー系のニュースサイトとして有名な『VICE』のイタリア版にインタビューされて、こう答えている。
「アニエッリ会長が突然思い直して、古いエンブレムに戻してくれたらいいのにとも思うけれど、いずれにしても全く後悔はしていないよ。俺が彫ったタトゥーはユベントスの歴史であって、それが消えることはないからね」
文:片野 道郎
【著者プロフィール】
かたの・みちお/1962年生まれ、宮城県仙台市出身。1995年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中だ。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させている。『ワールドサッカーダイジェスト』誌では現役監督とのコラボレーションによる戦術解説や選手分析が好評を博す。
イタリアのマスコミは、話題作りのために否定的な意見を取り上げがちな傾向があるが、トリノに本拠を置くスポーツ紙『トゥットスポルト』のウェブサイトが行なったアンケートでは、賛成48パーセント、反対52パーセントという結果が出ている。
賛否は実質半々といったところで、イタリアのサポーターは総じて保守的な傾向が強いことを考えると、反応としてはそれほど悪いものではないと言える。
ちなみに、今回の新ロゴをめぐって最も話題になったのは、新ロゴ発表の2週間前に、現在のエンブレムのタトゥーを背中に入れた熱烈なユベンティーノのことである。
ケビンという名のこのサポーターは、サブカルチャー系のニュースサイトとして有名な『VICE』のイタリア版にインタビューされて、こう答えている。
「アニエッリ会長が突然思い直して、古いエンブレムに戻してくれたらいいのにとも思うけれど、いずれにしても全く後悔はしていないよ。俺が彫ったタトゥーはユベントスの歴史であって、それが消えることはないからね」
文:片野 道郎
【著者プロフィール】
かたの・みちお/1962年生まれ、宮城県仙台市出身。1995年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中だ。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させている。『ワールドサッカーダイジェスト』誌では現役監督とのコラボレーションによる戦術解説や選手分析が好評を博す。