【ミラン番記者】本田圭佑は「残留」をチームに申し出た

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年01月20日

最新情報によれば本田はチームに……。

昨年12月12日のローマ戦で終盤に6分間出場して以来、出番がない本田だが、チームに残留を申し出た模様だ。(C)Getty Images

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 冬のカルチョメルカート(移籍市場)の真っ只中にある今、本田の名前はあちこちのメディアで取り上げられている。そのほとんどは同じ内容で、「本田はこの1月にミランを出ていくだろう」というものだ。
 
 以前から取沙汰されていた中国、MLS、プレミアリーグ(サンダーランド、ワトフォード、サウサンプトンなど)のクラブに加え、ここにきてフェネルバフチェも興味を示しているという噂もある。
 
 それでも私は、このコラムで「本田は1月に動かないだろう」と何度も書いてきたが、どうやらそれは現実になりそうだ。私が掴んだ最新情報では、本田自身が「このままシーズン終了までミランに残りたい」とチーム側に伝えようだ。移籍はせず、シーズン終了までミランに残ると。
 
 そして、これもまた何度も繰り返し言ってきていることだが、ミランには本人が強く退団を志願しないかぎり本田を今すぐ手放す気がない。モンテッラが認める通りこの日本人はプロの鏡かつチームのお手本だし、ベンチが続いてもテンションをキープしている。シーズン後半にレギュラー陣に疲れが溜まってきた時に、使える駒と思われているのだ。
 
 条件に見合ったオファーがない限り(この場合は金額だけでなく、プロとしての360度を視野に入れて)、本田はミランから動かないと私はずっと思ってきた。「プロ選手とはチームの名前とではなく、チームの掲げる目標とプロジェクトと契約するものであり、その目標の実現のために最後の最後まで戦う」と、本田は事あるごとに言ってきた。
 
 それはPK戦の末にユベントスを下し、イタリア・スーパーカップを制したドーハの夜(昨年12月23日)のエピソードからも伺うことができる。
 
 直後の記事で私は、「本田は勝利後、サポーターのもとに駆け寄り喜ぶチームメイトを尻目に、一人ロッカールームへと帰っていった」と紹介した。
 
 しかし、実はこの物語には続きがある。本田から遅れること数分して、ロッカールームに帰ったある選手に、彼はこんなことを言ったという。
 
「この勝利が喜ばしいのは、ここが我々の出発点になるからだ」
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