独自路線を行く磐田の補強戦略――高いレフティ率、ウズベク代表の獲得は実るのか?

カテゴリ:Jリーグ

清水英斗

2017年01月14日

優勝争いは浦和が最有力。動かなかったクラブに強みがある。

 磐田はウズベキスタン代表ムサエフの獲得も面白い。
 
 この格闘技が盛んな中央アジアの共和国には、フィジカルが強いパワフルな選手が多く、キックやトラップといった基本技術もしっかりしている。代表チームを見る限り、派手なプレーはしなくても、シンプルで良い選手が多いと感じていた。その特徴はJリーグでこそ、より尖った長所になるかもしれない。
 
 面白いところに目をつけた。ムサエフのパフォーマンス次第で、来シーズン以降、ウズベキスタンブームが来たりするだろうか。アジア枠の使い方に深みが生まれるし、密かに注目している。独自路線の磐田、楽しみなチームだ。
 
 一方、優勝争いは、チームの主力が変わらない浦和が最有力だろう。派手に動いたクラブが多いシーズンほど、動かなかったクラブに強みがある。
 
 あるいは柴崎岳が抜けそうな穴をレオ・シルバで埋めた鹿島も、ピンポイント補強が光る。川崎は大久保が抜けるが、昨シーズンの大久保は中盤で働くことが多かったので、家長の獲得は理想的なチョイスと言えるのではないか。序盤はACLとの兼ね合いで苦労するかもしれないが、基本的には、この3クラブを中心に進みそうだ。
 
文:清水英斗(サッカーライター)
 
【関連記事】
【磐田】中村俊輔がサックスブルーの決意。「ジュビロイズムを身体に染み込ませる」
【磐田】中村俊輔は10番、松本昌也は14番、川又は20番、高橋は…。新ユニホームはシンプルなサックスブルー
【磐田】名波監督が中村俊輔を必要とした理由。データから浮かぶ「ポスト小林祐希+α」の期待
【セルジオ越後】中村俊輔のジュビロ移籍は当たり前の判断。周囲が騒ぎすぎだよ
【名古屋】風間監督が所信表明「日本の中ではどこにも負けないものを作る」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ