【磐田】名波監督が中村俊輔を必要とした理由。データから浮かぶ「ポスト小林祐希+α」の期待

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年01月09日

パス数は2位、ゴール、アシスト、シュートは…。8月にオランダへ移籍した小林が残した「トップ下」でのデータ。

トリコロールからサックスブルーの「10番」に――。中村俊輔が磐田への移籍を決断した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 中村俊輔が通算13シーズンに渡り在籍した横浜を離れ、磐田へ移籍することを決断した。磐田にとっては、欲していた「司令塔」のラストピース獲得に成功したと言える。
 
 磐田の2016シーズン、基本布陣4-2-3-1の「3」の中央――すなわちトップ下は、小林祐希がレギュラーとしてプレーしていた。第1ステージ2節の浦和戦、試合終了間際には小林の左足のシュート性のクロスからジェイのゴールが決まり、アウェーで2-1の勝利を挙げた。これでチームは勢いを付けて、小林中心に攻撃を組み立てていき、J1復帰直後ながらステージ8位(6勝5分6敗)の好成績を収めた。
 
 しかし、守護神カミンスキーが負傷離脱した第2ステージは開幕から9試合連続勝ち星なしと大苦戦を強いられる。他チームの小林へのマークも一段と厳しさを増した。
 
 その小林が8月13日の第2ステージ8節・G大阪戦(磐田は0-2で敗れる)のあと、オランダのヘーレンフェーンに移籍してしまう。ちょうど入れ違う形でカミンスキーが戦列に復帰したものの、磐田は上昇気流に乗れない。

 小林退団後、磐田の成績は2勝2分4敗と負け越してしまった。
 
 トップ下に固定された小林が昨季リーグ戦で残した成績は、24試合・5得点・2アシスト。8月に退団したにもかかわらず、ゴール数、シュート数(46本)、アシスト数がチーム内3位、パス数(1258本)は同2位だった。彼を中心に、いかに攻撃が組み立てられていたか、そして「依存」していたかが分かる。
 
 小林退団後、広島からレンタル移籍していた川辺駿が、ボランチからトップ下にポジションを代えてレギュラーの座についた。彼はチーム内で昨季のインターセプト数1位(15回)を記録している。その数字が物語るように、ボール奪取から鋭い攻撃を繰り出し、前線に躍動感をもたらした。
 
 とはいえ、川辺のリーグ戦の成績は19試合・2得点・1アシスト。数字がすべてではないものの、やはりゴールに直結するポジションなだけに物足りない数字だ。裏返せば、4-2-3-1はトップ下が目に見える「数字」を記録しできていなければ、チームが上手く機能しているとは言えないのかもしれない。
 
 そういった2016シーズンの経緯やデータを振り返ってみると、磐田がJ1の上位を狙うためには、トップ下がどれだけ重要なポジションだったかが分かる。
 

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