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【高円宮杯U-15】ボランチでも「目標は岡崎慎司」。清水Jrユースを三冠に導いたキャプテンの心意気!

カテゴリ:高校・ユース・その他

川端暁彦

2016年12月29日

苦しい時間帯に見せた「背中で語る」プレーは指揮官の教えの賜物。

キャプテンの川本がドリブルで持ち上がる。自らのミスを帳消しにする同点弾でチームを勢いづけた。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 元よりフィジカル的な強さ、両足でのキック精度などのストロングポイントは明確なだけに、FWとして奔放にプレーさせていれば、それはそれでこの年代では活躍できたに違いない。ただ、「それでは上のレベルで通用しなくなる」(岩下監督)。あえて我慢や判断が必要になる中盤に置いて成長を促してきた。
 
「まったくキャプテンタイプではない」と自ら語る男に岩下監督が腕章を託したのも、「周りに気を配ることで気付くことがある」と、その成長を期待したからだった。そのうえで、鼓舞するようなキャプテンらしい振る舞いが上手くできずに悩んでいるとみるや、「じゃあ、背中で伝えろよ!」とプレーで示す道も教えた。
 
 決勝戦の後半は相手に押し込まれる苦しい流れだったが、川本は一番苦しかった20分過ぎの時間帯に相手DF二人をはね飛ばして、スピード溢れる突破で敵陣までボールを運んでみせた。まさに「背中で語る」プレーだったが、それは指揮官の教えの賜物でもあった。
 
「メンタルも弱かった自分を親と子のように接して育ててくれた」(川本)
 
 恩師への感謝を口にした川本は、三冠という結果に「少し恩返しできたかな」と微笑んだ。来年はユースでの戦いも始まるが、「1年生で先発を取れるように」と意気込む。ジュニアユースの3年間で心技体のすべてで成長を遂げたオレンジの希望がどう育っていくのか楽しみだが、「目標とする選手は岡崎慎司!」と断言してもいたので、最後にあらためて聞いてみた。
 
――やっぱりFWをやりたい?
 間髪入れず、簡潔な答えが返ってきた。
 
「やりたいっす!!」
 
 どうやらそこは譲れないらしい。
 
取材・文:川端暁彦(フリーライター)
 
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