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【英国人記者コラム】新スタジアム移転が原因ではない!ウェストハムが弱くなった本当の理由

カテゴリ:ワールド

スティーブ・マッケンジー

2016年12月08日

今シーズンのウェストハムには“期待しない”方がいい。

攻撃の核となるはずだったパイエが振るわないことが、ウェストハムの大きな足枷となってしまっている。 (C) Getty Images

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 今シーズンのウェストハムにとって手痛かったのは、チームの核であるディミトリ・パイエが不振に陥ったことだろう。
 
 彼は、シーズン開幕前の7月に行なわれた地元フランス開催のEURO2016で躍動。チームの準優勝に大きく貢献していた。その活躍ぶりは同大会終了時にR・マドリーからオファーを受けていたほどだった。
 
 しかし、そのパイエが今、最も期待外れの一人として挙げられる。12試合で1ゴールという成績の悪さだけではなく、怠慢なプレーも目に付き、もはや開幕時の勢いはない。
 
 もちろん、彼だけに全責任を押し付けるのは酷な話だ。というのも、ウェストハムはジェームズ・コリンズやミハイル・アントニオといった主力の多くが負傷で戦列を離れ、今もベストメンバーを組める状況にないからだ。
 
 彼らには今や「降格」がちらつているが、私はこうした状況を招いたのは、好調だった昨シーズンの結果に、チームがうぬ惚れてしまったからだと思っている。
 
 昨シーズンの彼らは、確かに良かった。しかし、所詮はCLもヨーロッパリーグも出場を逃した7位に過ぎない。にもかかわらず、ファンもオーナーも過度な期待をチームにしてしまったのだ。それはフットボールにおいて最も危険な考え方である。
 
 もし、仮に昨シーズンの彼らが今シーズンのような下位グループにいたならば、誰も大きな期待などせず、話題にも上らなかったはずだ。
 
 12月11日の日曜日、ウェストハムは敵地でリバプールと対戦する。今シーズンの優勝候補にも挙げられる上位クラブを相手に、昨シーズンのような戦いが出来たならば、私は満足だ。
 
 しかし、過度な期待は危険だ。あえて“期待はしない”と言っておこう。
 
文:スティーブ・マッケンジー
 
スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドンに生まれる。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
 
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