• トップ
  • ニュース一覧
  • 【英国人記者コラム】新スタジアム移転が原因ではない!ウェストハムが弱くなった本当の理由

【英国人記者コラム】新スタジアム移転が原因ではない!ウェストハムが弱くなった本当の理由

カテゴリ:ワールド

スティーブ・マッケンジー

2016年12月08日

ヴェンゲルは新スタジアム移転を問題に挙げたが…。

今シーズンはプレミアリーグで3勝3分け8敗と完全に出遅れているウェストハム。その不調の原因はどこにあるのかをマッケンジー氏が解説する。 (C) Getty Images

画像を見る

 先週の土曜日はウェストハムにとって最悪の日になった。
 
 今シーズンのウェストハムはそういった冴えない週末を過ごすことが多いが、12月3日のアーセナル戦(プレミアリーグ14節)は、ロンドンのライバルに5点を奪われる受け入れがたい敗戦だった。
 
 今年4月9日に行なわれたアーセナル戦を思い出してみたい。春先のウェストハムは、今とは全く異なる状況にあった。
 
 当時の本拠地、「アプトン・パーク」に強敵を迎え入れた一戦で、彼らは勇ましく戦っていた。イングランド代表FWのアンディ・キャロルがハットトリックもあり、3-3の打ち合いを演じたウェストハムは、チャンピオンズ・リーグ(CL)の出場圏内も視野に入れていた。
 
 そんな絶好調だったチームが、翌シーズンに降格圏目前の17位に低迷することを誰も予想していなかったはずだ。
 
 ウェストハムは今シーズンから本拠地をロンドン五輪の際にメインスタジアムとして使用された「ロンドン・スタジアム」へと移転した。開幕当初はその話題を聞きつけたウェストハム・ファンでスタジアムは埋まっていた。
 
 しかし、陽が落ちる時間が日増しに早くなるのと同時にチームの成績が伸び悩み、スタジアムからは客足も減っていった。
 
 アーセナルを指揮して20シーズン目を迎えたアーセン・ヴェンゲルは、ウェストハムの変貌ぶりを次のように指摘している。
 
「移転後には時間がかかるものだよ。私は本当にそこで落ち着けるまでに2年は必要だと思う。なぜなら、そこで歴史を作らなければならないからだ。
 
 アプトン・パークでは、ファンは密集して共に座っていた。5年前のことを覚えているだろう。『我々はマンチェスター・シティを、アーセナルをここで破ったのだ!』と熱狂していたはずだ。
 
 しかし、ロンドン・スタジアムにはそれがない。歴史がないのだ」
 
 2006年にハイバリー・スタジアムからエミレーツ・スタジアムに移り、その後建設にかかった資金の返済にも苦しみ、2014年にFAカップを手にするまで8年間もタイトルから遠ざかった経験を持つヴェンゲルの言葉には信憑性が伴っている。
 
 しかし、私は今シーズンのウェストハムの不振の本当の原因はそこにはないと考えている。
 
【関連記事】
【英国人記者コラム】ペップのスタイルに難色を示したイングランドは、時代遅れの文化を今こそ変革すべきだ
【コラム】マンCとの首位攻防戦を制すも、チェルシーが「優勝筆頭候補」と騒がれない理由
クロップが粋な計らい! チーム全員をバルセロナに「絆を深めるため」の小旅行に連れ出す
レスター、ポルトに手も足も出ずに今季最多の5失点で大敗…。岡崎はCL2試合連続先発も決定力を欠く
クラブW杯の出場全7チームを一挙紹介!世界一の称号を手にするのは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ