ミランの中国売却はなし!? 態度豹変のベルルスコーニは「イタリア人中心のチーム」を構想

カテゴリ:メガクラブ

片野道郎

2016年12月02日

アタランタの若手三人衆とベロッティを補強して「イタリア人化」へ。

(左から)ドンナルンマ、ロカテッリ、デ・シリオというミランの生え抜きトリオ。ベルルスコーニは彼らを軸としたイタリア人中心のチームを構想している。(C)Getty Images

画像を見る

 ベルルスコーニがイタリア人だけのチームを作るというプロジェクトをひとつの構想として持っていることは、以前から知られている。
 
 ミランの育成部門は、かつてアリーゴ・サッキ監督時代にDFとして活躍したフィリッポ・ガッリが責任者に就いて以来、マッティア・デ・シリオ、ジャンルイジ・ドンナルンマ、マヌエル・ロカテッリ(いずれもミラン)、シモーネ・ヴェルディ(ボローニャ)、アンドレア・ペターニャ(アタランタ)といったクオリティーの高い若手を輩出してきた。
 
 それを見たベルルスコーニは、タレントとハングリー精神を持った若いイタリア人選手を中心にチームを作れば、サポーターからも間違いなく大きな支持が得られるだけでなく、時代の先端をいく革新性もあると考え始めたようだ。
 
 事実、一部ではすでにミランが来シーズンに向けて、現在大躍進中のアタランタで主役を演じているイタリアU-21代表の若手3人、CBマッティア・カルダーラ、右SBアンドレア・コンティ、MFロベルト・ガリアルディーニ(11月にA代表初招集)の獲得に向けて動き出しているとも伝えられている。
 
 さらに、故障で招集から外れた先週末に、チームに帯同せず古巣セビージャを訪れてホルヘ・サンパオリ監督のトレーニングを見学したことが発覚して物議を醸しているカルロス・バッカを放出し、その売却益をイタリア代表の新エース、アンドレア・ベロッティ(トリノ)の獲得に投じる構想も取沙汰されている。
 
 これらも含めて、すでに来シーズンは次のようなスタメンで「イタリア人のミラン」が成り立つはずだという報道まで出始めた。22人中、外国人選手はスソ、ユライ・クツカ、エムバイ・ニアングの3人だけだ。
 
GK:ドンナルンマ(アレッサンドロ・プリッザーリ)
 
DF:コンティ(イニャツィオ・アバーテ)、カルダーラ(ガブリエレ・パレッタ)、アレッシオ・ロマニョーリ(ルカ・アントネッリ)、デ・シリオ(ダビデ・カラブリア)
 
MF:ガリアルディーニ(クツカ)、ロカテッリ(リッカルド・モントリーボ)、ジャコモ・ボナベントゥーラ(アンドレア・ベルトラッチ)
 
トップ下:スソ(ヴェルディ)
 
FW:ベロッティ(パトリック・クトローネ)、ジャンルカ・ラパドゥーラ(ニアング)
【関連記事】
成立間際のミラン経営権売却について渦巻く疑惑と憶測……全てはベルルスコーニの陰謀?
【ミラン番記者】本田圭佑が完全に「置いてけぼり」を食う…
クラシコ出場か? イニエスタが悩めるバルサの救世主に!?
R・マドリーのクラブW杯来日メンバー決定! 戦線離脱中のクロースがサプライズ招集され、ジダンの長男は外れる
“奇跡の戴冠”が評価された岡崎がアジア国際最優秀選手に! 堂安と長野は男女の若手MVPを受賞

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ